「グランシップ静岡能」 菊川で出前公演 ダイナミックな演舞堪能

 静岡県民に日本の伝統芸能を紹介する「グランシップ静岡能」(県文化財団、県、静岡新聞社・静岡放送など主催)が29日、菊川市の菊川文化会館アエルで開かれた。演目は、神通力で龍神を岩屋に閉じ込めた仙人が登場する「一角仙人」。観客約250人が、仙人と龍神のダイナミックな演舞を堪能した。

迫力の動きで観客を魅了した「グランシップ静岡能」=菊川市の菊川文化会館アエル
迫力の動きで観客を魅了した「グランシップ静岡能」=菊川市の菊川文化会館アエル

 グランシップが手掛ける出前公演の一環。「一角仙人」は歌舞伎十八番「鳴神」のモデルになった演目で、観世流シテ方の山階彌右衛門さんが演じた。龍神が岩屋から飛び出す場面では、観客は息をのんで舞台の展開を見守った。
 狂言「寝音曲」も上演した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う延期公演。同市では当初、2021年1月に開催が予定されていた。

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