つながる楽しさ、住民に 西伊豆など地域ICT促進の包括協定の責任者 安力川幸司さん【とうきょうウオッチ/インタビュー】

 テレワークを支える日本ユニファイド通信事業者協会の副会長専務理事。4月に松崎、西伊豆両町、千葉県館山市と4者共同で、地域ICT(情報通信技術)の促進に関する包括連携協定を締結した。福島県出身。45歳。

安力川幸司さん
安力川幸司さん

 -協定を締結した経緯と狙いは。
 「昨夏、西伊豆町出身の友人の誘いで現地を訪ね、働きながら2週間滞在した。地元住民との会話で若者の都市部流出や高齢化などの課題を知った。ICTを使ったまちづくりで貢献できるのではないかと考え、同じ課題を持つ松崎町と館山市とともに、実験的に取り組もうと決めた。ICTを通じて住民同士の交流を図り、オンラインで自由につながれる楽しさを感じてほしい」
 -松崎、西伊豆両町がICTを活用する上で必要なことは。
 「両町でも光ファイバーが通っていてICTの基盤はできている。重要なのは、住民がICTを使いこなす力を身につけること。自治体もICTの利活用を前提とした行政設計の構築が必要になる」
 -協定を通じて、どのような効果を期待するか。
 「リモートワークは女性や子育て世代、介護世代に適した働き方であり、支援も充実している。若者や女性にICTの仕組みについての理解を深めてもらい、地元でリモートワークをしながら暮らす人が増えてくれるとうれしい」

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