学生が選ぶインターンアワード 静岡県立大・上原ゼミが入賞

 静岡県立大経営情報学部の上原克仁准教授のゼミ活動がこのほど、「第5回学生が選ぶインターンシップアワード」で入賞した。菊川市と連携し、同市のふるさと納税額の増加に向けて返礼品を提案、発信する一連の取り組みが評価された。

企業にふるさと納税の新規返礼品を提案する(左手前から)石井さん、田中さん、望月さん=2021年10月、静岡市駿河区
企業にふるさと納税の新規返礼品を提案する(左手前から)石井さん、田中さん、望月さん=2021年10月、静岡市駿河区

 同アワードは、学生の職業観の育成に効果的なインターンシッププログラムを表彰・周知する取り組み。全国の企業や大学、地方自治体が645プログラムを応募し、学生や有識者による審査で10プログラムが選ばれた。
 活動したのは、4年生の田中彩恵さん(22)、石井杏奈さん(21)、望月豪士さん(21)の3人。昨年8月から半年間、全国のふるさと納税返礼品を分析し、学生目線で同市内の魅力ある返礼品を探して企業に提案した。
 菊川市産の自然薯(じねんじょ)を使う老舗とろろ汁店「丁子屋」(静岡市駿河区)の商品や、雑貨店の普段使いができるアクセサリーなど、6企業の19品目が採用された。新規返礼品で104万円の納税があった。
 3人は「特色ある商品を探すのに苦労した」と振り返る。インスタグラムの開設など情報発信にも取り組み、「企業側の思いにも配慮し、相手に伝わる見せ方を考えさせられた」と話す。
 アワードは「実践的な内容と地域貢献を実現した模範的なプログラム」と評価した。
 

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