河合楽器 ものづくりの歩み 歴史資料室25周年祝う

 磐田市の河合楽器製作所竜洋工場内にある歴史資料室の25周年記念式典が17日、現地で開かれた。同社のグランドピアノ第1号を展示するなど、ピアノ製造の歩みを紹介するコーナーで、工場関係者らが節目を祝った。

歴史資料室の25周年記念式典であいさつする河合楽器製作所の牛尾常務(中央)=磐田市の河合楽器製作所竜洋工場内
歴史資料室の25周年記念式典であいさつする河合楽器製作所の牛尾常務(中央)=磐田市の河合楽器製作所竜洋工場内

 式典で、牛尾浩常務は「25年前、事務所だった場所に(歴史資料室を)作ったことが思い出される。5年後の創立100年を前に、もっと勉強しなければならない」と述べた。ピアノ事業部の三浦広彦さんが「室町時代からの日本における鍵盤楽器600年の歴史」と題して講演した。
 資料室は1997年5月に開設した。ピアノの前身のハープシコード、ハンマーフリューゲルなどの古典楽器や、27年に同社が初めて商品化したアップライトピアノ、28年発売のグランドピアノ第1号など13台を展示している。新型コロナウイルスの影響で現在は一般見学者の受け入れを見合わせているが、2021年は県内の学生ら2500人が訪れた。

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