パリ・パラ準備「計画通り」 パーソンズ会長インタビュー

 国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長(47)=ブラジル=が共同通信のインタビューに応じ、20日で開幕まで100日に迫ったパリ大会への準備について「計画通りに節目を迎えることができ、うれしい」と順調ぶりを強調した。チケット販売を促進する必要性を課題に挙げ、ロシアによる侵攻を受けるウクライナやイスラエル軍と戦闘が続くパレスチナの選手団も参加できる見通しを示した。(共同)

オンラインでインタビューに応じる国際パラリンピック委員会のアンドルー・パーソンズ会長
オンラインでインタビューに応じる国際パラリンピック委員会のアンドルー・パーソンズ会長

 ―現地の取り組みは。
 「フランスでは障害者が参加しやすいスポーツクラブの改革を進め、パラスポーツの裾野を広げようとプロモーション活動に力を入れている。大会後のレガシー(遺産)も非常に興味深い」
 ―分断が広がる社会でテロへの懸念はどうか。
 「ラグビーのワールドカップ(W杯)や自転車ロードレースのツール・ド・フランスなど大規模イベントに慣れている国であり、コンコルド広場での開会式をはじめ警備態勢に懸念はない」
 ―個人の中立選手として参加するロシア、ベラルーシ選手について。
 「出場人数の見込みは分からない。予選の状況を注視している段階だ。一方でウクライナは通常トップ5に入る国。130人規模が出場した東京大会と同程度の選手団が想定されている」
 ―自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスの衝突が激化するパレスチナの現状は。
 「定期的に連絡を取り合っている。少人数だが参加できる見込みだ」
 ―日本では神戸市で開催中のパラ陸上世界選手権など障害者スポーツの国際大会が続く。
 「多様性やインクルージョン(包摂)の取り組みを議論し続ける機会となり、重要なことだ」

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