卓球Tリーグ、東京が4度目V プレーオフ、岡山を3―1で下す

 卓球のノジマTリーグのプレーオフ第2日は23日、東京・代々木第二体育館で行われ、男子決勝はレギュラーシーズン1位の東京が同3位の岡山を3-1で退け、2季ぶり4度目の制覇を果たした。岡山は初優勝を逃した。プレーオフの最優秀選手(MVP)には東京の松島輝が選ばれた。

東京―岡山 第4試合のシングルスで勝利し優勝を決め喜ぶ東京・戸上隼輔(手前左)ら=代々木第二体育館
東京―岡山 第4試合のシングルスで勝利し優勝を決め喜ぶ東京・戸上隼輔(手前左)ら=代々木第二体育館

 女子準決勝はレギュラーシーズン2位で2季ぶり5度目の優勝を狙う日本生命が同3位の日本ペイントに3-2で競り勝った。
 24日の決勝で同1位の神奈川と顔を合わせる。

 ▽男子決勝
 東京 3―1 岡山
 ▽女子準決勝
 日本生命 3―2 日本ペイント

「スター軍団」 自慢の戦力躍動
 男子の東京は自慢の戦力が躍動した。第4試合、戸上が素早い展開の攻めで吉山を圧倒してストレート勝ち。昨季は惜しくも逃した王座を奪還すると、コートに歓喜の輪が広がった。準決勝を勝ち上がって勢いに乗る岡山をはね返し、戸上は「うれしい。気持ち良く卓球ができた」と声を上ずらせた。
 ともにパリ五輪代表の戸上と篠塚が組んだ第1試合のダブルスを落としたが、動じない。世界ランキング6位の林〓儒がエース対決を制すると、16歳で2月の世界選手権代表の松島輝も続く。22日に琉球の張本智をストレートで破った閻安を多彩なサーブや両ハンドドライブで崩した。
 今季は戸上が新加入し、昨季途中加入だった林〓儒がシーズン序盤から参戦。松島輝も台頭し、対戦相手が「スター軍団」と称する充実の陣容で頂点に返り咲いた。プレーオフのMVPに輝いた松島輝は「このメンバーがベストを尽くせば、どのチームにも負けない」と胸を張った。

 早田、エースの役目
 王座奪還を目指す日本生命は二枚看板のうち、伊藤(磐田市出身)が国際大会に向けた調整に専念するため欠場。もう一人のエース早田が、全日本選手権4強で実力者の横井から第3、5試合で2勝を挙げて役目を果たした。地力を示し「力みなく最後まで冷静に戦えた」と、はにかんだ。
 パリ五輪出場を決めた2月の世界選手権団体戦後に体調を崩し、まだ万全でなかった。その影響もあって第3試合の1ゲーム目を落としたが、第2ゲームからは「いつもの自分がやっと出てきた感覚で楽しんでできた」。サーブとレシーブで崩して主導権を握り返して逆転勝ちし、1ゲーム先取の第5試合も3-6の劣勢から盛り返した。同じ五輪代表の平野や張本美を擁する神奈川との決勝でも鍵を握る。

 ※林〓儒の〓は日ヘンに句の口が二

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