藤枝MYFCがアウェーで大宮アルディージャに0-1で敗れる。3戦連続無得点での3連敗、須藤監督が試合を総括

J2藤枝MYFCは18日、アウェーで大宮アルディージャと戦い0―1で敗れました。藤枝は猛攻を受けたものの1失点で耐え、攻撃も果敢に攻めてゴールを狙いましたが、及びませんでした。これで3戦連続無得点での3連敗。残り5試合で何とか巻き返しを図りたい状況です。須藤大輔監督が試合を振り返りました。

―総括を。
水戸戦、富山戦と連敗して、少しわれわれらしくない活力のないサッカーをしてしまっていました。だから空いた期間はシステムや戦術以前に、大前提の最後までプレーする、やめない、やりきる、走りきる、奪いきる、決めきる、守りきるというところを準備してきました。その部分では及第点なのかなと感じています。

ただ、如実に順位(15位)に表れている通りのプレーで失点してしまいました。互いにチャンスがあった中で、うちは決めきれず、相手は決めきった。その差を2025年のシーズンで痛感しています。ですから15位にいるのかなと。

ではどうすれば点を取れるのか。それは単発で終わらないこと。例えばクロスだったら簡単にクリアされるボールを入れるのではなく、セカンドボールを拾えるようなところに。ほかにもニアゾーンに進入してもう一度攻撃にいける立ち位置を取らなければ、相手にボールを奪われて逆にわれわれのポケットに入れられて背走させられて相手のスローインから始まる(ことがある)。だから2次、3次攻撃につながらないとなかなか得点は生まれないのかなと感じています。

攻撃回数と質を上げる必要がある。3戦連続で点が取れていないので、得点の匂いを増やしていかないといけないと思います。あとはディフェンスの部分でエアポケットになってしまい、その瞬間に入れられてしまうことがある。どのチームにもあると思いますが、そこで守りきれるかどうか。ずる賢いプレーも必要なのかなと思っています。次のホームの甲府戦に向かっては大前提の部分はもちろん、攻撃の粘り強さを中心に構築していきたいです。

―1失点後に猛攻受け、そこで失点を防いだことは評価される部分では。
そこを評価しているからこの順位にいるのかなと思います。やはり甘いですよね。あそこで守りきれるチームが上の順位にいるのかなと思いますので、あそこの一発の重みをもっと感じないといけないです。

あそこ以外でも相手が外してくれた場面も何度かありました。攻撃陣もボックス内に入っていく、アタッキングサード付近まで行っているにもかかわらずシュートにいけない、ラストパスを出せない、クロスを上げられないなど、そこにも甘さがあった。全体的に甘さがあると捉えていかないと。

惜しかったではなく、相当分厚い壁があると思っています。やはり自分たちにベクトルを向けて、なぜだめだったのかというところを分析して次に向かっていかなければ同じ轍を踏むことになるので、厳しく要求していきたいです。

―3連敗で残り5戦。7戦勝ちなしで終わった昨年の反省も踏まえ、ここから何を一番重視していくか。
今は残留争いだと思っています。そこにどっぷりつかっているので、まずは1勝して抜け出すこと。そのためには理想だけではだめで、勝ちにこだわっていくことが必要だと思います。そうすることによってゴール前の攻防の激しさ(が増し)、ミドルサードでテンポよくボールを回せることにつながり、ビルドアップでの軽率なミスもなくなっていくのかなと感じます。勝利からの逆算で考えていく必要があると思います。

―大宮は前回から監督が代わったが、違いを感じたことは。
ここ2戦システムが変わっているのかなと。前へのベクトルが非常に出ています。そこが顕著にはまった戦い方だと思います。システム上絶対にウイークポイントはありますが、そこをうまくつけませんでした。前に来るのであれば空くところもある。そこをしっかりつければまた違うサッカーになったと思います。あの勢いを回避できないと上には行けないと感じる試合になりました。
シズサカ シズサカ

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