ジュビロ磐田は9月27日、ホームのヤマハスタジアムでRB大宮アルディージャと対戦します。前節9月20日の藤枝MYFC戦は1−2と惜敗しましたが、ここまで全30試合に出場している松原后選手が後半35分に正確な左クロスをマテウスペイショット選手の頭に合わせるなど、調子を維持しています。同じく全試合出場の倍井謙選手との左サイドの連係による得点力アップにも期待が懸かります。
DF松原后「もう毎試合トーナメント」
-藤枝戦で最も悔やまれることは。チームとして準備、今シーズンやってきた部分が出せなかったというのが一番悔やまれますね。ラインコントロールだったりとか、相手が背後を狙っていたとしても、やっぱり自分たちをもっとコントロールして、前からプレッシャーに行く、ハイプレスをかけていくといったところを今シーズン通してやってきたと思うので、そういった意味では相手に自由に蹴らせてしまったのと、ラインを上げられずに深くなってプレッシャーに行けなかったというのが一番自分たちとしてはやってはいけないゲームだったなと思います。
-それは相手が出させなかったのか、こっちが出せなかったのか。
自分たちがやれなかったっていう部分が全てだと思いますよ。
-メンバーが変わった試合はそうした展開になることが今季は目立ちます。
そうですね。巧朗(江崎選手)がいるときは巧朗がラインコントロールでうまく声をかけてやってくれていたので、そういった意味ではなかなかバックラインを組んだことのないメンバーだったので、そこがもうちょっと自分たちのバックライン、ハイラインを保てるかといったところが自分たちの生命線にもなるというところをシーズン前からやってきていたので、その辺の戦術理解というのをもうちょっと浸透させなきゃいけないというか。
-特に今夏加入してきた選手の理解度がまだまだといった感じだった。
そこはもうちょっと突き詰めてやっていかなければいけないのと、やっぱりもうちょっとシンプルに攻撃してゴールを目指していくっていう、迫力のあるプレーが少ないので。結局、相手のミスからしか得点を奪えていないし、もうちょっと攻撃の選手も自分の良さを出してプレーしなければいけないなっていうふうに思いますね。
-J2優勝へ、再び追い込まれる状況となりましたが、次節勝てば流れを引き戻せそうです。
この間の藤枝戦も負けられなかったですけど、もう毎試合トーナメントだし、上位陣も簡単には負けないんで、そこの中で相手より自分たちで勝つっていう迫力を出していかなければいけないですし、絶対今年やってきた自分たちのフットボールで、今のメンバーで今季のJ2をしっかり戦えると思うので、まずはもう自分たちが準備してきている部分をしっかり毎週出さないと厳しいゲームにはなりますよね。

-松原選手は清水と磐田でJ1昇格を経験していますが、この時期に大事なこととは。
やっぱり失点しないこと、簡単に。そこがやっぱり大事かなって思いますね。これまで昇格を経験してきた中で、簡単に失点してしまうと焦りも出るし、自分たちのゲームプランというのも崩れるので、あとはそういう舞台になったときにしっかり結果を残せる選手が出てこないと、毎試合。
この間の今治戦はりょう(渡辺選手)が取ってくれたりとか。誰かがやってくれるっていうんじゃなくて、みんながこの状況を変えるっていう、自分が変えるっていう気持ちでプレーしないと結果はついてこないかなと思います。
-追い込まれたときほど強い選手は必要ですよね。
そうですね。こういう逆境というか、プレッシャーがかかる中で勝たせられる選手が。本当に自分たちは規格外のストライカーがいるわけでもないし、だからこそみんなが奮起しなきゃいけないと思うので。
-7月12日の北海道コンサドーレ札幌戦の時のように、松原選手の複数得点を期待しています。
アシストでも得点でも、チームを救えるようにっていう僕は使命があると思うので、そういったところをやっていきたいなと思います。