ジュビロ磐田の名前を聞く度に思い出す自身への怒りや悔しさ…藤枝MYFCのDF中川創が古巣との大一番を前に「メラメラした気持ち」激白


J2藤枝MYFCの主将・中川創選手が、9月20日に控える古巣ジュビロ磐田との「蒼藤決戦」に燃えています。磐田在籍時には実力を発揮しきれず、自分の思う活躍ができませんでした。その悔しさを忘れずに努力を続け、藤枝ではCBとして絶大な信頼を寄せられる存在へと躍進。磐田戦は自身の成長の跡を示す場となります。目指すは勝利のみ。静岡の名門クラブをたたき、藤枝の名を全国に知らしめてクラブに恩返しすることを誓います。

DF中川創「ビビらず徹底してつなぎ倒す」

―古巣磐田戦。燃えるものはあるか。
2年前に藤枝に来た時は悔しさが大きかったです。磐田での出場機会や立ち位置的に、難しいものがあって藤枝を選んだわけですが、(レンタルの期間だった)半年間で自分が活躍して見返してやろうと思っていました。その後藤枝に居続けて今に至りますが、藤枝への思いは日を追うごとに増しています。ただ(結果を出せなかった)当時の怒り、もどかしさ、悔しい気持ちは忘れたことがないですし、磐田の名前を聞く度に思い出します。

移籍当時は自信をなくしていましたが、どこかでもう一度奮起できると思っていましたし、自分の実力を疑わないようにしていました。須藤監督は「お前はもっと良くなる。ここに来ればもっと伸びる」と言ってくれて。そのことによって今の自分があるのは間違いないです。だからこのクラブに恩返しをしたい気持ちが大きい。

静岡県のチームといえば現状、磐田や清水が挙がると思いますが、勝つことができれば全国的にも注目されます。県内での自分たちの立ち位置を上げるために、自分ができるのはピッチで結果を残すこと。今回はホームですし負けられないというメラメラした気持ちがあります。

―チームが波に乗り切れていない中で磐田とやれるのはプラスか。
シーズンを戦う中でターニングポイントとなる試合はあると思います。自分たちが目指しているものを少しずつ積み上げて、自信を失って、再び構築してのサイクルの中で、ここで磐田とやれる。

その試合の中で「やれた」という自信が得られれば残りの試合にもつながります。サッカー選手のキャリアとしても一人一人の自信に間違いなくつながると思うので、ものすごく良いタイミングで素晴らしい相手とできると感じています。

―磐田に勝つために大事なことは。
自分たちがビビらずに、徹底してつなぎ倒して攻撃し続け、守備も前から取りにいくことです。どんどんシュートも打ってミスを恐れずにプレーし、仮にミスがあっても全員で取り返すことが大切だと思います。うまぶるとか、格好付けることを一回抜きにして、自分たちが大切にしていることにもう一度立ち返る必要があると感じています。

―前回の対戦で得られた手応えは。
かなりファイトする場面が多かったです。その前の試合での反省を踏まえ、もっと球際をいこうと須藤さんが言ってくれたので、球際でファイトするシーンがすごく多くなりました。ゲームとしても締まりました。守備でそれだけできたのだから、今回はビルドアップでも勇気を持って、自分たちがやろうとしていることに対して、前節以上にやっていかなければと思っています。
シズサカ シズサカ

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