地元静岡でのタイトルマッチを「特別な場所だった」と振り返る池本選手。大歓声を浴び、誇らしげに拳を突き上げました。
池本夢実選手
.jpeg)
―相手の特徴について。
アウトボクサーで、入ってこないタイプでした。自分が距離を詰めようとしたら相手も下がって合わせてくる選手なので、そこをどう入るかをテーマに練習してきました。
―その相手に対して立てた作戦は。
上下の打ち分けで相手の足を止めて間合いを詰め、振り回してきたところで合わせていく意識を持っていました。
.jpeg)
―予定通りの試合運びができたか。
1、2回はそこを意識しすぎてお互いに見過ぎた感じでした。でも後半に当たってきたら相手が頭を下げ始めたので、そこは下から狙おうと。それもやってきていたので、おおむね練習通りでした。
―4回の一つ目のダウンを振り返って。
ボディーからのアッパーです。近距離だったので倒れるとは思っていなかったのですが、ボディーが弱いのかなと感じました。
.jpeg)
―二つ目のダウンについては。
よく覚えていないのですが、右ストレートだったと思います。
―勝因は。
練習です。相手も想定していた通りの動きだったので、練習通りにできました。
―試合はタイトルを取った昨年7月以来だった。
練習は毎日していてスパーリングもやっていました。ただ本番は感覚が違うので不安ではありましたが、試合が決まらないものは仕方ないので決まった試合で全力を出すという気持ちでした。そこまでブランクは感じませんでした。
―久々の静岡での試合だった。
今までで一番大きな会場でやらせていただきました。また多くの地元の方に来ていただき、本当に特別な場所だなと感じました。
.jpeg)
―ご家族やご友人も駆けつけていたか。
家族は全員来ています。川根本町からも商工会や、幼い頃にお世話になった方々がたくさん来てくださいました。
―昨年7月以降、どのようなことを意識して取り組んできたか。
ここからは勝ち方が問われてくるとトレーナーにも言われていて、自分でもこの先判定だったら厳しくなると思います。
自分が呼ばれていく立場になるので明確に勝つ、KOで勝つことを一番の目標にして、ボディーや左フックを確実に狙うことを強化してきました。

―今回は成果を出せたか。
完全ではないのですが、ストレートで決めることは今回の目標でもあったので、そこはしっかりできたと思います。
―警察官として沖縄署に勤務。良い報告ができそうでは。
最低限のことはできたかなと思います。練習に集中できるようにしていただき、本当に職場の協力があって今回試合ができているので感謝しています。良い報告ができるので安心しています。
―今後、世界を目指す上で、より伸ばしたい部分は。
左ジャブや入り方。上の舞台では縦の動きだけでなく、横の動きを使ったりフェイントを入れたりといった、打つだけではないテクニックの部分が求められると思うので、そこを磨いていきたいです。