静岡市葵区のグループホームで3月8日に食事をした10人が、下痢や嘔吐、発熱などの食中毒の症状を発症していたことが分かり、市は3月14日付けで、この施設に対し、営業禁止命令を出しました。
静岡市保健所によりますと、食中毒が発生したのは、静岡市清水区江尻台町のグループホームです。
3月10日、この施設の関係者から「入居者から相次いで嘔吐、発熱などの症状が出ている」との連絡がありました。調査をしたところ、8日にこの施設でカレーライス、キャベツとパインのサラダ、プリンなどのメニューを食べた10人(男性5人・女性5人、年齢20歳~80歳)の入所者と職員が、下痢や嘔吐、発熱といった食中毒の症状を発症していることが確認されました。
患者は全員軽症で、現在は快方に向かっているということです。
患者や調理を担当した職員の便から、ノロウイルスが検出されたことなどから、市は食中毒と断定し、この施設に対して、再発防止策などの徹底が確認されるまでの間、営業禁止を命じています。
保健所は、「食中毒は夏だけではなく冬に多発している。調理する人の健康管理や手洗い、消毒などの予防を徹底してほしい」と注意を呼びかけています。