転職市場が盛り上がる一方で、地方の企業で課題となっているのが「早期離職」です。就職しても仕事内容が合わないなどのミスマッチを事前に防ぐ新たな就活のスタイルが注目されています。
静岡県内企業30社と約200人の学生が参加して開かれた就活イベント。通常のイベントとは、少し違う特徴がありました。
<Bee 永松雄介社長>
「従来のイベントだと企業がブースを構えて、気になる会社に(学生が)行くという流れだが、今回イベントの特徴は、お互いが『適職診断』をして、マッチングを成功させて、マッチングした企業に学生が着座する」
このイベントで取り入れた「適職診断」。学生は、参加する前に20項目の質問に答え、8つのタイプの人材に分かれます。企業側は、欲しいタイプを示し、マッチングした学生がブースを訪れます。
<社会部 山本太朗記者>
「私の診断結果は、挑戦タイプ。学生たちは事前に自分のタイプを知ることで、自分の合った企業と面談できるシステムになっている」
入社後に仕事の内容が合わないなどのミスマッチを事前に防ぐ目的で、静岡市内の就職を支援する企業が開発しました。就活の効率化も図れる新たな仕組みです。
<参加した学生>
Q. タイプは?
「慎重派タイプだった。(タイプ別になることで)自分では探さない企業の話を短時間で聞けて、いろいろたくさん聞けたので、自分の身になっているイベント」
企業側も自分の会社には今、どんなタイプの社員がいるのか事前に調べることで、これから欲しい人材に絞って会話ができるといいます。
<天神屋 遠藤直哉販売統括本部長>
「いまの学生さんは、自分に合った企業と効率良くという感じがあるようなので、そこには合っていると感じる」
イベントを主催した企業は、地方の企業が抱える課題のひとつ「早期離職」を防ぎたいと意気込みます。
<永松社長>
「離職率が高い原因は、入社後ではなくて、入社前に問題があって、ミスマッチが発生している。どういった企業、どういった業種に就きたいのか分析した上で、就職活動をやっていただく。しっかりそこを全力でやってもらった上で、入社した方が離職率は減っていくのではないかと感じる」