全国で山火事が相次いでいます。岩手県、山梨県のほか、2月28日昼ごろには長野県上田市でも山林火災が発生しました。山火事に対する警戒が強まる中、静岡県熱海市では林野火災の防止を呼びかけるパトロールが行われました。
岩手県大船渡市の山林火災は、発生から3日目を迎えました。28日は自衛隊の大型ヘリを増やし、消火活動が行われました。
<三島乾児カメラマン>
「大月市猿橋町です。山林から白い煙が上がり続けています。現在、自衛隊のヘリが消火活動にあたっています」
静岡のとなり、山梨県大月市で26日発生した山林火災もいまだ鎮火に至っていません。
<中井秀カメラマン>
「長野県上田市上空です。かなり広範囲に煙が広がっています。このあたり大きく炎が上がっています。かなり激しく燃えています」
そして、28日昼頃には長野県上田市でも山林火災が発生しました。枯れ草を焼いていた火が燃え広がったとみられ、男性1人がけがをしました。
山火事に対する警戒が強まる中、熱海市では、林野火災の防止を呼びかけるパトロールが行われ、駿東伊豆、富士山南東、熱海市の3つの消防本部などが参加しました。
春の火災予防運動の一環で、昭和40年代に伊豆スカイライン沿線で林野火災が多発したことから、空気が乾燥するこの時期に毎年行われています。伊豆スカイラインの料金所では、防火の標語が入ったポケットティッシュを配りました。
<熱海市消防本部消防総務課 佐藤太智総務室長>
「林野火災については、一度大きくなると、なかなか消火が困難な火災となる。そのため、しっかり火を出さないといった対応を皆様にお願いしたい」
28日は、呼びかけとともに、スカイラインでのパトロールや防火水槽周辺の雑草の除去なども行いました。