静岡県下田市の下田警察署は1月27日、老朽化した庁舎を建て替えるため、閉校した中学校での業務を始めました。仮の庁舎を利用した大人たちからは、10代の頃を懐かしむ声が聞かれました。
下田市の中心市街地にある下田警察署は、約50年前に建てられました。津波などへの対策のため、今後建て替えの工事が行われ、新しい庁舎は2027年の秋に完成する予定です。
<下田支局 柴田寛人記者>
「2022年3月に閉校した下田東中学校です。この校舎が下田警察署の仮庁舎になりました」
工事に伴い、1月27日から工事する庁舎から約3キロ離れた仮庁舎の旧下田東中学校での業務が始まりました。3年前に閉校した中学校です。
<下田警察署 板山光宏署長>
「地域住民のご理解とご協力、これを得て今回こうして下田警察署の仮庁舎が滞りなく業務の開始を迎えました」
運転免許証の更新など、交通関係の申請は1階で、落とし物の届け出は2階で受け付けます。訪れた人たちは、どこか懐かさを感じているようでした。
<仮庁舎を利用した人>
「構造的に私が通ってた学校と同じような造り、外観もしているので、何かちょっとほっとした」
「小学生の時代を思い出したり、懐かしいという気持ちになった」
仮庁舎の体育館では今後、署員と地元の人が一緒に武道の稽古をすることを考えているということです。