東京弁護士会は1月17日、袴田巖さんの姉、ひで子さんに対し、「人権賞」を授与しました。選考委員会は「冤罪の被害者に勇気を与えた」としています。
1月17日、袴田ひで子さんが受賞したのは東京弁護士会が人権を守る活動に力を注いだ人に授与する「人権賞」です。ひで子さんの弟、巖さんは1966年に旧清水市で一家4人を殺害したとして死刑が確定しましたが2023年、静岡地裁は再審=裁判のやり直しで無罪判決を言い渡しました。
選考委員会は「ひで子さんの活動の姿は冤罪の被害に遭っている人やその家族に勇気を与えた」などとしました。
<袴田ひで子さん(91)>
「こんな立派な賞をもらえるとは思いませんので戸惑っています。弁護士さんはじめ支援者の皆様、日本国中の皆様、外国からも支援がございました。そのおかげでこういうものはいただけると思っております」
ひで子さんは「人権賞受賞をきっかけに法律の不備が指摘される再審制度の改正につながれば」と話しました。