2025年5月で就任1年を迎える静岡県の鈴木康友知事。新年を迎え、得意分野の経済政策や行財政改革について聞きました。
<静岡県 鈴木康友知事>
「これから“スタートアップ先進県”を目指して、取り組んでいきたいと思っている」
<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
「そのために、2025年、まずやるべきことというのはズバリ」
<鈴木知事>
「もう私が動くことですね。はい、トップが動かないと、やっぱりこれは進まない。これはもう(浜松)市長時代にも大きな経験」
2024年、15年ぶりに知事が交代した静岡県。新たに就任した鈴木康友知事が浜松市長時代から力を入れてきたのが経済政策です。
<鈴木知事>
「スタートアップに資金を投入するファンドサポート事業というのは非常にうまく機能した。非常に大きな経済波及効果も生んでいることが報告されているし、これを全県に展開していく」
<井手キャスター>
「経済対策を進める上では、県庁内の組織改革も重要になってくると思うが、今後どのように変革をしていくか」
<鈴木知事>
「これはもうすでに『LGX5原則』というのを県庁の皆さんにお伝えして、この『LGX』というのは、ローカル・ガバメント・トランスフォーメーション、いわゆる自治体変革というもの。役所の体質でよく言われる前例主義とか、役所の常識とか、こういうものから脱皮して、どんどん新しいことにチャレンジする、アジャイル、とにかくトライ&エラーでなんでもやってみる」
一方、静岡県の大型事業である県立図書館の移転計画をめぐっては、事業費が大幅に増額となり、工事に関する入札に事業者の参加申請がゼロとなりました。
<鈴木知事>
「いろいろ計画にも問題もあったかなと思う。かなりデザインが斬新なので非常に建築するのも難しい。もっと、意匠もシンプルにすれば、もっと建設コストも安くなったと思う。いろいろ見直しをかけていかないといけないし、中身を、図書館だが、多機能な役を果たすようにすることで広くいろいろな方に利用してもらえると思う」
そして、浜松市の新たな県営野球場の建設については、静岡県と浜松市の協議会を立ち上げ、野球場の規模や費用負担を話し合う方針です。
<井手キャスター>
「知事としては、どのような野球場だと理想的か」
<鈴木知事>
「1番肝心なのは、いかに民間の方が入ってこれるか。つまり、投資したときに民間はシビアにみるので、ちゃんと集客施設として今後大きく機能するか、民間投資の大きな要になる。これからしっかり関係者間でアイディアを揉んでいただければいいかと」
<井手キャスター>
「2025年の抱負を漢字一文字で表現していただきたい」
<鈴木知事>
「『萌』しとか、新しい芽吹きみたいな、そういう意味がある。今年は私にとって本格的に、県政をスタートする。すべてがこう新しくスタートする意味で、この『萌』し、これをぜひ今年の1字にしたい」