おせち料理にも物価高の影響 セット商品や食材の価格上昇はどこまで…静岡市内のデパートやスーパーに聞く

年末となり新年の準備が進むなか、正月の縁起物「おせち」の価格にも物価高の影響が出ています。おせちのセットや食材はどの程度、値段が上がっているのでしょうか。

松坂屋静岡店です。

<松坂屋静岡店 木庭英之さん>
「こちらが、おせちの承りコーナーになります」
Q. 今年、一番人気のおせちは?
「今年の一番人気は、料理研究家の大原千鶴さんがご監修になりました、『和風三段口福おせち』になります」

2024年は、料理研究家 大原千鶴さんの食材にこだわったおせちが人気を集めています。2024年のおせちの平均単価は約2万2000円。原材料の高騰で2023年よりも5%から10%ほど値上がりしているといいます。

<松坂屋静岡店 木庭英之さん>
「去年あたりから物価高の影響を受けていますけど、その分、しっかりと価値を提供するということで、値段を落とさずに支持されている」

一方、おせちを自宅で作る場合、食材の価格が気になります。

<タカラ・エムシー 上野拓社長>
「こちらの数の子ですね。輸入品に関しては、10%くらいの値上がり。(おせちには)絶対外せないので、こういうのが値上がりしてしまうと、我々も一生懸命仕入れてはいるんですけれども、何ともならないというのが今の現状です」

おせちの定番「数の子」は国産品の価格は据え置かれているものの、輸入品が2023年に比べ10%~15%ほど値上がりしています。

<タカラ・エムシー 上野拓社長>
「こちらのしいたけ。キノコ類、すべて暖房費がかかるので。石油が高くなると、暖房の費用にかかってくる。2割くらい。大きいところで3割。ここからまたどうなるか」

ほかにも、エビやカニが10%~20%ほど値上がりしています。

<客>
「買うものも高くなって。外に食べに行ったほうが、片付けもないし楽」

<客>
「野菜とかも鍋作るにしても高くて、考えちゃいます。年末は特に出費が多いので、考えて買い物します」

<客>
「だいたい煮しめ、なますはうちで作る。高いです。でも、そのときしかないので、必要なので作りますけど」

ほどんどの食材が値上がりするなか、例年並みの食材もあります。

<タカラ・エムシー 上野拓社長>
「今、据え置きできるものは、かまぼこ、だて巻き、錦玉子は据え置きになります。かまぼこ、伊達巻、錦玉子は外せないので、ここが据え置きできたのが、ほっとしているところです。売る側としても」

物価高で迎えるお正月。縁起物を手に取るときも価格に悩まされそうです。

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