2025年1月、静岡県掛川市で開かれる将棋の「王将戦」で藤井聡太七冠らが食べる「勝負めし」と「おやつ」の試食会が開かれました。選ぶのに思わず「長考」してしまいそうな地元らしさあふれる力作が揃いました。

牛カツがドカンと乗せられたカレーに、丁寧に仕込まれたシチューや彩りがきれいな回鍋肉。すべてが食欲をそそります。

＜浜松総局 寺坂元貴記者＞
「来年1月の王将戦に向けて、きょう勝負めしとおやつが公開されました。会場にそろっている品々、どれも掛川らしさを前面に押し出しています」

12月9日、掛川市内のホテルで開かれたのは、2025年1月に同市で開催される王将戦七番勝負第1局の「勝負めし」と「おやつ」の試食会。王将のタイトル防衛を目指す藤井聡太七冠に永瀬拓矢九段が挑む注目の1局の食事です。

将棋のタイトル戦で棋士が選ぶ食事。藤井七冠が台頭してからその存在感は増すばかりで、地元にとっては全国に発信できるPRの場です。

今回、候補になるメニューは、掛川市特産の食材を地元の団体が推薦し、掛川グランドホテルが考案しました。

＜掛川農業協同組合　川隅弥寿吉常務理事＞
「大変おいしくできているので藤井さんに選んでもらえれば、それほど幸いなことはない」「掛川産の食材がすごく口の中に広がるような。絶対ファンになって頂けると思う」

＜掛川みなみ商工会 関谷夕佳理事)＞
おやつは全部で17種類。市内の菓子店などから公募し、掛川茶や栗などを取り入れた自慢の一品が集まりました。

＜掛川市 久保田崇市長＞
「藤井さんも永瀬さんもおやつを選ばれるとき、相当長考されるのではないかと。掛川の食材をしっかりアピールできるように頑張っていきたい」

藤井七冠が2年ぶりに掛川市でタイトル防衛に臨む王将戦第1局は、2025年1月12日と13日、掛川城で開催される予定です。