「ペットボトルは分別すれば資源になるが海に出るとごみになる」川のごみはどこから来たのか その多くは「ポイ捨て」か

世界的に問題になっている「海洋プラスチックごみ」に関心を持ってもらおうと、静岡市の職員などが市内を流れる巴川でごみの調査を行いました。放っておくと、川から海に流れてしまうプラスチックごみ。その多くは「ポイ捨て」されたと思われるものでした。

11月28日午前、静岡市清水区の巴川では、市の職員などがボートに乗ってごみを集めていました。活動したのは河口から、約5キロの高部みずべ公園から清水警察署の裏までの区間です。

<静岡市ごみ減量推進課 伊熊良至係長>
「いちばん多かったものは、ペットボトル。あとはビニールゴミ、プラスチックのごみが多かった印象」

最大の目的は「ごみの種類」と「溜まりやすい場所」などを調べることです。中でも、注目していのは、食品の容器や包装ごみに書かれている賞味期限でした。

「8月だから」
「そんな何年も前のごみじゃない」
「製造された時期が推定できるので、いつごろ飲まれたもの、昔のごみじゃなくて、今住んでいる私たちのごみというのが分かる」

約2時間で集められたゴミのほとんどが、菓子袋やペットボトルなどのプラスチックごみで、最近捨てられたものが多くありました。

<静岡市ごみ減量推進課 伊熊良至係長>
「ペットボトルとかは、きれいに分別すれば資源になる。海に出てしまうとごみになってしまうので、きちんとごみを分別して、資源化できるものは資源化してほしい」

岸辺の雑草に引っかかっていたビニールごみなどを丁寧に回収しましたがこの日は、ごみが少なかったといいます。

実は、前々日の大雨でほとんどのごみが海に流されてしまったのです。

<静岡市ごみ減量推進課 伊熊良至係長>
「山、川、海のつながりがある静岡市で実際に川を見てもらうことで、私たちの生活ごみが海に流れているってことを知ってもらいたくて企画した」

ごみのほかにも、非常に繁殖力が強い特定外来生物の「ナガエツルノゲイトウ」の繁殖状況などもチェックしました。

<静岡市環境共生課 中村洋之係長>
「これが繁殖すると水面を一面に覆って、ポンプ場や用水路の水門を詰まらせたりして洪水の原因になる」

市は、繁殖場所を地図にまとめるなどして、繁殖を抑える対策を進めていく方針です。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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