11月19日の静岡県内は5つの地点で今季最低の気温を観測し、日中も12月並みの気温になりました。冬に近づくにつれ、心配されるのがインフルエンザです。専門医は思わぬ形で感染が広がると警鐘を鳴らしています。
<社会部 中西結香記者>
「午前8時すぎの静岡市内です。温度計は12℃を示しています。上着を着ていても、かなり肌寒く感じます」
11月19日の静岡県内は12月並みの気温になり通勤時間帯には、マフラーを巻いたり手袋をつけたり寒さ対策をしている人の姿が多くみられました。
静岡県内の最低気温は▼御殿場で4.9℃、▼静岡市井川で5.3℃など18の観測地点のうち5か所で今季最低を記録しました。
<街の人>
「ちょっと寒いかな。温かめのニットを着てきました」
<街の人>
「寒い時期、これがないと手が冷え切ってしまって配達どころではなくなってしまうので。完全に冬仕様の装備になりましたね」
寒さが厳しくなるなか、心配なのがインフルエンザです。静岡県内はすでに「流行期」に入っていて、11月第3週の1保健所あたりの患者数も▼御殿場で7.83人▼賀茂で2.0人▼静岡で1.63人などとなっています。
街の人たちにインフルエンザ対策をしているか聞いてみました。
<街の人>
「特にしていないです」
<街の人>
「手洗いうがいはちゃんとしようと思います」
<街の人>
「ずっとマスクをつけるようにしています。絶対にかかりたくないので、守ろうと思っています」
<街の人>
「7か月の子どももいるので、あまりうつさないようにと心がけています」
静岡市のあおい消化器内科クリニック内科では、11月19日もインフルエンザの予防接種が行われていました。医師によりますと、インフルエンザのある特徴に注意が必要だといいます。
<静岡あおい消化器内科クリニック北村匡院長>
「ワクチンが接種した人で、もし感染した場合、症状が軽い人が多いので、発熱しないで気が付かないで治ってしまう人もいますので。その辺は注意が必要かなと思います」
ワクチンを打っていてもインフルエンザに感染することはありますが、特徴の一つである発熱がないこともあり、感染に気づかないうちに周りにうつしてしまうケースもあるといいます。
さらに、2024年は「トリプル感染」にも注意が必要です。
<静岡あおい消化器内科クリニック北村匡院長>
「マイコプラズマ肺炎は徐々に減少傾向にあるが、例年に比べるとかなり感染者が多い状況。新型コロナに関しましては、年末に向けて人の移動が始まると例年、感染が始まるので、そのころに同時感染は絶対にゼロではない」
インフルエンザのワクチンは免疫ができるまで2週間ほどかかることから、医師は早めの接種に加え、手洗い、うがい、マスクの着用などの徹底を呼びかけています。