衆議院議員選挙の小選挙区で当選した8人に10月29日、当選証書が付与されました自公過半数割れで政権運営が不透明となる中、水面下の動きが加速しています。
静岡県庁で29日に行われた当選証書付与式には、立憲民主党の小山展弘氏と渡辺周氏、国民民主党の田中健氏、その他の当選者は陣営関係者が訪れ、静岡県選管の山本正幸委員長から当選証書が手渡されました。

<静岡3区で当選 立憲民主党・小山展弘氏>
「今回、与野党伯仲の政治状況なので、物事が決まっていかないということにもなり兼ねないが、逆に考えれば、互いが一歩譲りあって、いいものをつくっていくこともできる可能性にもどちらにも転ぶことができると思っている」
<静岡4区で当選 国民民主党・田中健氏>
「前回は比例だったので、総務省だったが、この県庁で(当選証書)を頂けて、小選挙区で勝ったという実感を湧いているし、これまでの公約を一つでも実現できるように頑張っていきたいと決意を新たにしている」

<静岡6区で当選 立憲民主党・渡辺周氏>
「まず最初に経済対策をやりたい。そして教育の無償化・少子化対策。とにかくいま生きている皆さん方がホッとひと息つけるような政策を来年度予算から実現できるように努力していきたい」
15年ぶりに自公で過半数割れとなった今回の衆院選、今後の政権運営をにらんだ動きが注目されます。

<国民民主党 玉木雄一郎代表>
「とにかく政策実現に全力を傾けるので、連立入りすることはない」
大きく議席を減らした自民党は、国会での多数派形成に向け、国民民主党などに対し、水面下での動きを加速させています。静岡4区選出の田中氏は、玉木代表の考えを支持します。
<静岡4区で当選 国民民主党・田中健氏>
「私自身、自民対非自民の一騎打ちで戦ったので、自民党でない声を私に託していただいた方が多いと思うので、それを実現できる今国会にしていきたいと思っている」
一方で、立憲の渡辺氏は『野党連立』を目指すべきと話します。
<静岡6区で当選 立憲民主党・渡辺周氏>
「今回の民意は非自民だし、非石破総理だったから、そこは野党勢力が集まって、たとえ過半数ギリギリあるかないか別にしても、私は少数であっても野党連立政権を目指すべきだ」
波乱の政局に突入しそうな中、首班指名を行う特別国会は11月11日に召集される見込みです。