静岡市長も落胆 アピタ撤退に「非常に残念」東名スマートIC一帯に「広域交流ゾーン」静岡県外からの集客狙う
「アピタ静岡店」(静岡市駿河区)が撤退することをめぐり、10月25日、静岡市の難波喬司市長は「非常に残念」と話しました。一方で市の南部では、新たなにぎわいの場が生まれようとしていて、期待が高まっています。
<地元の人>
「さみしい、こんなにそろっているところはなかなかないので。周りの方はがっかりじゃないか」
<地元の人>
「ずっとここで買い物してたので、これからどうしようと」
馴染みの施設が撤退することを受け、地元には動揺が広がりました。静岡市の駿河区役所に隣接する商業施設「セントラルスクエア静岡」。その中核店舗である「アピタ静岡店」が入る「ショッピング館」が、2025年3月末をめどに閉店することが複数の関係者への取材で分かりました。
その後の運営については、スーパーマーケット「イオン」などを展開するイオンリテールが行うことで調整に入っているということです。難波静岡市長も長年、まちのにぎわいを担ってきた施設の撤退を惜しみました。
<静岡市 難波喬司市長>
「非常に良い施設で、地域にとってなくてはならないものだと思うので、撤退というのは非常に残念だが、できるだけ早く、後の方に入っていただいて、新たなサービスをしていただけるとありがたい」
一方、静岡市の南部をめぐっては新たなにぎわいの場の誕生に注目が集まっています。
<社会部 田島かのん記者>
「静岡市はアピタ静岡店から2キロほど離れた東名日本平久能山スマートインターチェンジ一帯を活用したまちづくりを計画しています」
静岡市は駿河区の宮川・水上地区にある約32ヘクタール、東京ドーム7個分の土地を「広域交流ゾーン」と位置づけました。高速道路のインターチェンジが近い立地を生かし、静岡県外からの集客を狙います。
<静岡市 難波喬司市長>
「大型のショッピングセンターがあるという形ではなくて、大型の店がいくつか並ぶ、ショッピングモールと日本平の新しい形の商業、あるいは文化施設が併存することによってより魅力あるものになるのではないかと期待しています」
市は市民の意見も集約しながら、この土地の利活用について年内までに方向性を決めたいとしています。静岡市が政令市に移行してから2025年で20年。にぎわいと魅力があふれるまちづくりを進めていけるのか、期待が高まっています。
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