まるで「ことばのライブハウス」!?「かわいい」も楽しめる短歌展

森を感じさせるJunoさんの作品。「どこどこ?ねどこ」福音館書店 原画(刺繍)より
皆さんは「短歌」と聞くと、どのようなイメージを抱きますか?「教科書で習った」「難しい」など…そんなところじゃないかと思います。
今日はちょっと違った角度からこの展覧会を紹介しましょう。記事の最後に招待券プレゼントのご案内もありますのでお楽しみに!
刺繍や木工のおもちゃなど「かわいい」がいっぱい!

juno「どこどこ?ねどこ」福音館書店 原画(刺繍)
皆さんは刺繍作家のjuno(ユノ)さんをご存知ですか? 福音館書店から絵本「どこどこ?ねどこ」などを出版したり、SNSでも活躍されたりしています。
展覧会ではこの絵本に掲載されているとてもかわいらしい刺繍作品を間近で見ることができます。リズミカルで、優しさにあふれる絵本のことばは、短歌の世界にも通じるものがあるので、ぜひ注目してほしいところです。
静岡県ゆかりの作家の作品もお楽しみに

杉山明博さんの「ふくろうの造形」
杉山明博さん(静岡大学名誉教授)が創作した木彫りの作品「ふくろうの造形」も注目です。国内では見たことがない作風で、新鮮さを感じました。経歴を調べてみて納得。通産省産業デザイン研究員(北欧)を務めていたことがあります。

松井妙子さんの染色画「那智の大楠」
島田市の染色画家・松井妙子さんは、染色画のフクロウなどを出品。何だか気持ちがほっとする、癒される作品です。本人のお人柄そのもので、優しさがあふれています。ほかにもBrownButterさんによる落ち葉アートの作品なども飾られ、会場では歌とアートが織りなす、時空をこえた"森"の散歩をお楽しみいただけます。
会期中に開かれるBrownButterさんのワークショップで作る落ち葉アート作品のイメージ
ストーリーテラーは歌人の田中章義さん
展覧会の"語り手”であるストーリーテラーを務めるのは静岡市出身の歌人、田中章義さんです。田中さんはフクロウの視点で、おのおのの作品について、ことばを紡いでいます。作品に添えられた「ものがたり」を楽しんでみてください。
展覧会のストーリーテラー、田中章義さん
田中さんの「話し言葉」は、そのものが短歌の世界のよう! 「短歌を詠む」というと、とても難しく感じますが、田中さんのことばを聞いたら自分でも詠みたくなって、毎日、短歌を詠むようになりました。
田中章義さんのことばからー
「まず、事実を57577にのせるだけで気持ちが伝わる」
「短歌を詠むことは、自分自身と向き合うきっかけ」
「ことばには魂があり、57577にのったことばは、亡くなった人、人間以外にも伝わる」。
「みそひともじ」が伝えるもの
古来より日本で受け継がれてきた短歌。田中さんは「短歌は難しいものではなく、千数百年もの間、いろいろな人が思いを残した31文字(みそひともじ)」と語っています。駿府博物館はこの展覧会で「ことばを感じるライブハウス」になります。「ことばを浴(あ)む」「言の葉を編む」ことで、新しい世界が待っているかもしれません。
グッズ販売に出品するPieni Sieniさんの立体刺繍
@S+会員10名様に招待券をプレゼント
駿府博物館では今回の展覧会の招待券を静岡新聞SBSの総合メディアアプリ「@S+」の会員様限定で10名様にプレゼントします。既に会員登録をしている方は、「@S+」トップ画面にある黄色い「プレゼント」ボタンから奮ってご応募ください(応募締切10月28日)。会員登録がまだの方は下記から無料アプリをダウンロードできます。
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■駿府博物館
所在地:静岡市駿河区登呂3-1-1 静岡 新聞放送会館別館2階
開館:午前10時~午後5時
入館料:高校生以上600円
駐車場:アピタ静岡店の駐輪、駐車場をご利用ください。