今年のサンマはどうですか? 近年は不漁続きでいまや高級魚に…卸業者や寿司職人、スーパー担当者に聞く

秋の味覚といえばやっぱりサンマ。かつては庶民の味方と言われていましたが、このところ不漁が続き、いまや高価な魚になっているともいわれています。旬を迎えたサンマ、2024年はどうでしょうか。

脂ののったおいしそうなサンマ。まさに、秋の味覚の代表格です。しかし、ここ数年不漁が続いていて、2023年の漁獲量は、ピークだった2008年に比べて、9割以上減っています。

<静岡第一水産 飯田和俊部長>
「本日入りました。北海道産のサンマになりますね」
Q.きょうのサンマはどうですか?
「最近、入荷状況が不安定で、いまいち脂乗りだとか肥え方っていうのは、やっぱ通常大きなサンマに比べれば(良くない)」

静岡市内の飲食店やホテルに魚などを卸している会社では、多くのサンマを扱っています。仕入れに訪れていた寿司職人に聞くと、2024年のサンマの特徴がみえてきました。

<入船鮨本店 川澄真一郎代表取締役>
Q.今年のサンマはどうですか?
「ううん、ちょっとあれだね、もう少し肥えてないと」

少し小ぶりなのに量が少ないため、結果的に値段に跳ね返ってきているといいます。

<静岡第一水産 飯田和俊部長>
「(今年は)多少は量はあるとは思います。もう少しして大きいサイズが入れば、価格の方も下がっていくと思うんですけどもね」

では、スーパーに並ぶサンマはどうか。こちらの店では、取材に訪れた日、北海道沖で獲れたものが1匹300円を超えていました。

<田子重西中原店 増田克己店長>
「数年前はもっと大きいサイズで100円台で販売していましたので、それと比べると、やはりちょっとまだ買いにくいのかなと」

<買い物客>
「せめて1匹200円ぐらいになったら買おうかな」

もはや、手が出づらい魚になりつつあるサンマ。以前のように気軽に味わえる日はくるのでしょうか。

<田子重西中原店 増田克己店長>
「もし豊漁になれば、お客さんは喜ぶような値段で販売したいなと思います」

気になる今後の見通しはどうなのか。漁業に関する情報を発信している漁業情報サービスセンターによりますと、今後しばらくの漁獲量は2023年よりは多い見込みで、10月中旬までにかけて、脂が最ものってくるということです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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