「死ぬかと思った」ヘリコプターで33人の救助完了 人気観光スポット付近で複数の落石 一時観光客ら取り残される=静岡・川根本町【続報】

静岡県川根本町の寸又峡温泉から人気観光スポットの「寸又峡夢のつり橋」に続く道で9月18日午前、複数の落石が発生し、観光客など33人が取り残されました。ヘリによる救助活動は、約3時間に及びました。

<中井秀カメラマン>
「防災ヘリにより要救助者が引き上げられています。ヘリに向かって引き上げられています」

ヘリによる懸命の救助活動が続いたのは、川根本町の山あいです。孤立状態に陥った観光客らを救助していきます。

<重長智子アナウンサー>
「人よりもかなり大きな石が山のようになっています」

18日午前10時頃、川根本町千頭で観光を終えて、寸又峡温泉へ徒歩で帰ろうとしていた観光客が、複数の落石を発見し通報したということです。落石によって、前後の道路を塞がれ観光客や工事関係者あわせて33人が取り残された状態になりました。ヘリによる救助は、午後6時頃まで続きました。

<崩落の瞬間 現場にいた夫婦>
「死ぬかと思った。上からガーって音がして、私たちは急いで走って後ろの方に逃げて、(その後)落ちてきた」

<崩落後の現場を見た釣り客>
「上の方にデカい石があって、これすごいデカい石だなって言いながら歩いて行ったんです。帰って来た時、その現場まで見に行ったんですけど、道はまるまる塞がってました」

取り残された33人に、けがはなく、全員救助されました。現場は、寸又峡温泉から人気観光スポットの「夢のつり橋」へつながる道路です。

<観光客>
「きょう愛知から来ました」
「静岡市からです知らなくて来たら張り紙があって、ちょっとショックでした」

本格的な秋の行楽シーズンを前に観光関係者は…

<町の観光関係者>
「これからが多いです、これからがピーク。10月20日頃から泊りのお客様が。できるだけ早く復旧してもらわないとね、秋の紅葉シーズン迎えて、困りますよ」

川根本町では、現場の調査を進めたうえで撤去作業などに入るとしていて、復旧の見通しは立っていません。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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