
「どのような声もありがたく受け止める」上川外相の政治家人生 積み上げた信頼と実績で挑む総裁選=衆院静岡1区

静岡1区選出で静岡の政治家の顔になりつつある上川陽子外務大臣はどのような人物なのか。総理を目指すステージにまで上り詰めた政治家人生を振り返ります。
<上川陽子氏>
「自民党を変えていくために自民党に入りました。その志もその思いも変わっておりません」

上川大臣の初当選は2000年の衆議院選挙。当時47歳でした。静岡市生まれの上川大臣は静岡雙葉から東京大学に進学。ハーバード大学大学院などを経て政治の世界に飛び込みます。2007年には当選3回で初入閣し少子化対策や男女共同参画などを担当しました。
<上川陽子 少子化担当大臣(当時)>
「若い世代の皆さんが結婚・出産・子育てを生き生きとしていただくということを大切にしてまいりたい」

真面目な印象の上川大臣ですが豊かな表情を見せる場面があります。当選を祝うタイを手にした時です。支援者が贈る大きなタイは上川さんの笑顔を引き出す役割を担っていました。
<上川陽子氏>
「みんなで喜びを分かち合いたい。こんなに大きなのは初めてです」
上川大臣の秘書を7年務めた静岡市の福地健市議は魚にまつわる一面が記憶に残っているそうです。

<上川氏の秘書を務めていた 福地健静岡市議>
「よく朝、魚市場に行って、それを料理されて自分のお子さんにと。とても印象深くて。いつも政治の現場でバリバリやってる上川さんのイメージとやっぱり違って、お母さんだな」
女性からの支持も厚く当選を重ねた上川大臣。存在感を示したのは2018年、法務大臣のときでした。
<上川陽子法務大臣(当時)>
「本日、7名の死刑を執行しました」
地下鉄サリン事件など凶悪事件の首謀者7人の死刑執行です。
<上川陽子法務大臣(当時)>
「鏡を磨いて磨いて磨いて、慎重にも慎重な検討を重ねた上で死刑執行命令を発した」

“失敗の類がない政治家”と称される上川大臣は岸田内閣で外務大臣に就任。その働きぶりに党内で影響力を持つ麻生副総裁からは。

<麻生太郎副総裁>
「このおばさんやるねえと思いながら。そんなに美しい方とは言わんけれども」
“おばさん”発言に加えて名前を「カミムラ」と間違えられますが、本人は「どのような声もありがたく受け止めます」と懐の深さを見せました。
<上川陽子外務大臣>
「国民の皆様が見たことのない新しい政治の景色を創ってまいります」
派閥に頼らず今回の総裁選に臨む上川大臣。着実に積み上げた信頼と実績をアピールできるか注目が集まります。
<Liveしずおか 滝澤悠希キャスター>
「上川外務大臣というと、『堅実』というイメージがとても強くありますが、改めて政治家としての積み重ねどう思いますか」
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「初当選の時からずっと上川さんを見ていますが、着実に実績を残してきている。少しずつ階段をのぼってきている、そんな印象がありますね」
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「その実績をどうアピールできるかが今回の総裁選のポイントになるかもしれません」
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