静岡県熱海市で発生した土石流災害をめぐり、専門家が崩落した盛り土の地質について調査結果を発表し、盛り土の一部が神奈川県の多摩川流域から運ばれてきたと推定しました。
静岡大学の北村晃寿教授は8月8日、静岡県庁で会見を開き、熱海市伊豆山で発生した土石流災害で崩落した盛り土の調査結果を報告しました。
北村教授は会見で、盛り土の一部は神奈川県内の多摩川流域の河口から運ばれてきたものと推定しました。
崩落した盛り土の一部には「チャート」と呼ばれる岩石が含まれていて、神奈川県内の河口など18地点を調べた結果、チャートが含まれていたのは多摩川の河口だけだったということです。
北村教授によりますと、チャートを含む土砂は隙間ができやすく水分をためやすい性質があり、盛り土には適していないということです。

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