
第3話ではコラージュ的な手法で構成した創刊号からの進化を目指し、「専属カメラマン」を求めて写真部部室を恐る恐る訪ねる。こうした展開は「里見八犬伝」的であり、「ドカベン」的。ある目的を達成するために仲間を集め、「チーム」を形成していく過程を描くのは、物語の「王道」と言える。
「RIOT」のユニークさは、王道的な物語の着地点が「ZINE」という非常にニッチな世界であるところ。プロジェクトの欠けたピースがどのように集まるのか、またプロジェクトの外部にどれだけの支持者が集まるのか。興味は尽きない。(は)