8月7日(日本時間)に行われたパリオリンピック™陸上の新種目・混合競歩リレーに静岡県小山町出身・川野将虎選手(25、御殿場南高出)が出場。地元では競歩の体験教室とパブリックビューイングが行われ、先輩へエールを送りました。

川野選手の母校、小山町の須走小学校。地元が生んだオリンピアンを応援する前に、小中学生を対象にした競歩体験会が開かれました。先生役を務めるのは、川野選手が競歩を始めた御殿場南高校の陸上部の後輩たちです。
<参加した小学生>
「テレビで見た感じは簡単そうだったけど、本当にやってみると難しかったです」
「膝を曲げないところがすごく難しかったです。(川野)将虎選手が頑張っているところを見たいです」
「川野選手、金メダル目指してください!頑張れ!」

小山町で育った川野選手。倒れ込むまで練習に明け暮れました。
<高校時代の川野将虎選手>
Q毎日毎日追い込んでそれでも歩き続けるんですね
「まだまだ足りないです」
2021年の東京オリンピック競歩50キロでは、レース中、体調不良に見舞われながら、不屈の歩きで6位入賞も、メダルには届きませんでした。今度こそ、メダルを。川野選手が2度目のオリンピックのスタートラインに立ちました。

<東部総局 青島悠記者>
「パブリックビューイングの会場に来ています。地元の人たちがみなさん、川野選手に向かって熱い拍手を送っています」
新種目・混合競歩リレー。男女1人ずつがペアになり、1区と3区は男子、2区と4区は女子が担当し、4区間計42.195kmを歩きます。
<実況>
「日本の川野が追いつきます」
レースは2.4キロ地点、飛び出していたカナダの選手を川野選手が捕らえますが、5キロ過ぎ、後続に追いつかれ、トップは再び集団に。序盤からデッドヒートが続きます。
<実況>
「いよいよテイクオーバーゾーンで川野から岡田へと渡りました」
川野選手は2位で日本女子競歩界の第一人者岡田久美子選手(32、富士通)へとつなぎます。懸命な歩きを見せる岡田選手ですが、徐々に順位を落とし、10位で、再び川野選手へ。川野選手は諦めません。逆境を跳ね返す精神力こそが真骨頂。粘り強い歩きで順位を2つ上げ、入賞ラインの8位で最後のバトンタッチ、そして…
<実況>
「川野将虎・岡田久美子、8位入賞です」

不屈の歩きで8位入賞を果たしました。
<川野将虎選手>
「岡田さんが最後本当に粘ってくださって、8位という形で終えたことはよかったですし、本当に多くの方々に恩返しができたかなと思っています」