水の都、三島市の街中などを舞台にした映画がまもなく上映を迎えます。この映画の制作に携わったのは、地元の学生たちです。
女子高生の揺れ動く友情を描いた短編映画「川面に聴く」。三島市の映像などを手掛ける会社が企画。公募で集まった中学生から大学生までの15人の若者が制作に関わりました。

「なめらかにやるのめっちゃむずいですね」
制作期間はおよそ10か月。映画やドラマのプロが撮影や演技などを指導します。
舞台となる高校の下見です。専門学校でCG制作を学ぶ原田さんは美術担当です。

<専門学校2年 原田玲さん>
「映画に映る掲示物にどういうものが書いてあるかを見ています」
専門学校2年の石川さんは撮影を担当します。
<専門学校2年 石川慎之助さん>
「(主人公が)逃げ込んでくるので入口あたりの画がいい。めちゃめちゃいいです」
「よーいはい!」

半年以上かけて台本が完成。3日間で撮影を行うことになりました。
「はいいきます本番!」「よーいはい!」
この日は授業中のシーンをいくつかのカットに分けて撮影をしました。学生たちはこれまでに学んだことを思い出しながら撮影に臨みました。
「はいカットー」「OK!」
<中学3年 中島明香莉さん>
Q.将来は映画系の仕事をしたい?
「それも悩んでいて、まだ夢がはっきりとあるわけではないので、ひとつの選択肢として考えられるようにいろいろ学ぼうと思っています」

<藤森圭太郎監督>
「やってよかったなって思ってほしいですね。自信を持って三島の町で1本の作品で自分たちを表現したっていうことを、しっかりもって前に進んでほしいなって思います」
今回2回目を迎えたワークショップ。企画した三島出身の神田さんは、映画制作が地元の力になると期待しています。

<OASTBLUE 神田輝和代表>
「街に繰り出してロケハンに行ったり物語を考え、脚本を書くために地元の歴史を調べたりいろんな人にヒアリングをしたりする中で、いつかは地元のためになりたいとか地元に貢献しようとかUターンしたり地元に関わりを持とうとする担い手の人材が育つんじゃないかなと」
短編映画「川面に聴く」は8月3日と8月4日、三島市民文化会館で上映されます。