海水浴場に異変が起きています。静岡県伊東市の伊東オレンジビーチでは連日の暑さの影響からか海水浴客が激減。海の家はコロナ禍よりも厳しい夏を迎えています。
静岡県内は8月1日、朝から強い日差しが照りつけ気温がぐんぐん上昇。
各地の最高気温は浜松市・佐久間で36.1℃、静岡市・清水で34.9℃、三島で34.3℃など、厳しい暑さとなりました。
この連日の危険な暑さで苦境に立たされているのが海水浴場です。
<東部総局 竹川知佳記者>
「伊東市のオレンジビーチです。砂浜に置いた気温計は42℃に達しています。砂浜の砂を触ってみると、かなり熱くて触っていられません」
温泉街の前に広がり、南国ムードが漂う伊東オレンジビーチ。
35年以上伊東の海の家で働く鈴木帝偉さんです。
<海の家エリア 鈴木帝偉さん>
「昔はここに歩くスペースがないくらい、テント、テント、テント、パラソルもバンバンバンバン立っててっていうのが全盛期。それが今見ていただくようにまばらすぎるというか。まだコロナだった頃の方が来てたような気がします」
鈴木さんによりますと2024年の海水浴客の数は例年の半分以下に落ち込んでいて、海の家の売上は例年の6割ほどにしか届いていないといいます。
<海水浴客>
「暑すぎてひっくり返っちゃいそうなくらい暑い」
鈴木さんは体温に迫るほどの暑さが「海離れ」の原因ではないかと嘆きます。
<海の家エリア 鈴木帝偉さん>
Q.なかなか人が来てもらえない中で工夫はしている?
「見てわかるように浮島を作ってみたり、少しでもお客さんの幅を広げるように1人でも多く来てもらえるように努力しています」
鈴木さんが勤める海の家では7月31日、新たに浮島を設置しました。
これからかき入れ時のお盆休みを迎える海水浴場。海の家など、客を迎える側は暑さへの対応を強化することが客足を取り戻すカギとなりそうです。