静岡県沼津市では学芸員が遺跡調査をめぐり水増し発注し業者から物品を受け取ったり、入院患者の点滴チューブを切断した市立病院の元看護師が逮捕されたりするなど不祥事が相次いでいます。

これについて沼津市の頼重秀一市長は7月31日の定例会見で「職員の意識改革を徹底していく」と全庁を挙げて不祥事を防ぐ体制作りを進める考えを示しました

<沼津市 頼重秀一市長>
「再度、全庁を挙げて、このような不祥事が発生しない体制作り、職員の意識改革を、しっかりと徹底していく」

7月24日、沼津市の文化財センターの学芸員らが遺跡の出土品調査の業務を業者に水増し発注するなどし、業者から不正にパソコンなどの贈与を受けていたなどとして懲戒免職などの処分を受けました。

また6月には、沼津市立病院に勤務していた元看護師が、患者が使用していた点滴のチューブを切断した器物損壊容疑で逮捕されました。

さらに県東部6つの市町などが運営する「沼津夜間救急医療センター」では、過去10年間で1億4000万円を超える医療費が使途不明金になっていることも明らかになりました。

31日に開かれた定例記者会見で、相次ぐ不祥事の原因や再発防止策について問われた頼重市長は「二度とこのような不祥事が発生しない体制づくり、職員の意識改革の研修会などを市長としてもしっかりと取り組んでいきたい」とし、「市民の皆さん、市議会の皆さんに対して説明責任をしっかりと行っていく」との考えを示しました。