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「32年間頑張ってきた 諦めたら絶対後悔する」浜松出身・橋本壮市選手が銅メダル!“初出場”&“メダリスト”2つの最年長記録更新【パリ五輪柔道男子73キロ級】

熱戦が続くパリオリンピック™、静岡県勢選手からメダリスト誕生です。柔道男子73キロ級で浜松市出身の橋本壮市選手が銅メダルを獲得しました。32歳11か月での快挙は、私たちに諦めない大切さを伝えてくれました。

<実況>
「銅メダルをかけた3位決定戦です。一本背負いだ、技あり!」

オリンピック初出場とメダル獲得。橋本選手は2つの史上最年長記録で、日本柔道界の歴史に名を刻みました。

7月29日、橋本選手の地元・浜松の育誠館は試合前から盛り上がりを見せていました。

<子どもたち>
「壮市先輩、頑張れー」

小学生時代にこの道場で鍛錬を続けた橋本選手。中学からはふるさとを離れ、柔道の名門・東海大相模中高で活躍。2017年の世界選手権を制するなど、常にトップを走り続けてきました。しかし、同じ階級にいたのが大野将平選手。リオ、東京とオリンピック連覇を果たす絶対的王者が橋本選手の前に立ちはだかってきました。

<柔道男子73キロ級代表・橋本壮市選手>
「諦めなければチャンスはやってくる」

諦めなかった橋本選手は、32歳11か月でオリンピック初出場を果たしました。

<育誠館 杉山崇館長>
「チャンスがないと思ったが、本人が一番諦めの悪い男だった」

後輩やOBら約80人が浜松から後押しします。

<松原大地さん>
「袖釣り込み腰で1本取って、カッコいい柔道をやってほしい」

<実況>
「袖釣り込み腰。技あり」

「橋本スペシャル」と呼ばれる得意技「袖釣り込み腰」で初戦を突破します。迎えた準々決勝。相手は、東京オリンピックの銀メダリストを破った地元・フランスのギャバ。

<実況>
「ここで指導です」

橋本選手は、組み手争いで苦しみます。そして…

<実況>
「しっかり組み合わないという指導、3つ目の指導、橋本壮市、反則負け」

金メダルの夢は破れます。それでも、橋本選手は諦めませんでした。敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦に進みます。

<実況>
「銅メダルをかけた3位決定戦です。一本背負いだ、技あり!」

開始わずか8秒、電光石火の背負い投げで、技ありを奪います。その後も、攻めの姿勢を崩さなかった橋本選手。目指した色とは違いましたが、念願のメダリストとなりました。

<柔道男子73キロ級代表・橋本壮市選手>
「準々決勝で負けてから諦めそうになったんですけど、ここで諦めたら、絶対後悔すると思ったので、この32年間頑張ってきたので、その思いだけで戦って良かったと思います」

<育誠館 杉山崇館長>
「気持ちを切り替えてよく頑張ってくれたと思います。立派な銅メダルです」

<杉山泰資さん(中2)>
「(橋本)壮市先輩の諦めない気持ちとか。そういうところを見習って、これからも頑張っていきたいです」

橋本選手の不屈の精神は、ふるさとの後輩たちに引き継がれます。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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