静岡県が浜松市に計画している新しい野球場をめぐり、地元住民が要望です。7月19日、市民団体などが鈴木知事のもとを訪れ、ドーム型球場の反対を訴えました。
「よろしくお願いします」
鈴木知事に要望書を手渡したのは「新球場と浜松百年の計を考える市民の会」やアカウミガメの保護に取り組むNPOのメンバーなどです。
<新球場と浜松百年の計を考える市民の会 福井晃代表>
「ドームのような球場よりは、一般の野外のグラウンドをお願いしたいという趣旨で参りました」
静岡県が浜松市中央区篠原地区に計画する新たな野球場をめぐっては▼1万3000人規模の屋外型(70億)、▼2万2000人規模の屋外型(100億)、▼2万2000人規模の多目的ドーム型(370億)の3つの案に絞られています。今後、浜松市との新たな協議会を立ち上げ、利活用や費用負担などを協議し、野球場を1案に絞り込む方針です。
市民団体などは19日、球場の照明が絶滅危惧種のアカウミガメに影響を与えることや多額の整備費用などを理由に、ドーム型球場の反対を訴えました。
<サンクチュアリN.P.O. 馬塚丈司理事長>
「野球場ができたから、公園ができたから(アカウミガメの)生態系が危ぶまれた、危険が及んだっていったら国際的な問題になる」
市民団体などは1万人規模程度の屋外型球場が複数集まる「クローバー型」を要望し、県と浜松市による新たな協議会への参加を求めました。
<鈴木康友知事>
「しっかり浜松市さんとは協議していきたいと思いますので、また皆さんのご意見を伺う機会をですね、いろいろな形で作りたいと思いますので、またご理解よろしくお願いします」
一方、県は19日、遠州灘海浜公園の基本計画を、パブリックコメントの結果とともに公式ホームページで公表しました。