リニア中央新幹線の山梨工区では、静岡県との県境に向かってボーリング調査が行われています。7月15日は、国のモニタリング会議の委員と静岡県の関係者が現場を訪れ、調査の様子を視察しました。
山梨県早川町のリニア中央新幹線山梨工区のボーリング調査の現場を視察したのは、国のモニタリング会議のメンバー3人です。
モニタリング会議は、静岡工区の工事に伴うJR東海の環境保全の対策を継続的に確認していくために設置されたものです。
15日、視察した場所は静岡県境から約500m手前の地下約900mの地点です。モニタリング会議の矢野弘典座長らは、ボーリング調査によって出てきた水の様子や工事によって様々な事態が起きた場合の対応策について説明を受けました。
<リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議 矢野弘典座長>
「(出てくる流水の量は)思ったより少ないと思います。現在のところでは順調に行っているな、というのが私の印象」
静岡県は、これまで県境から300m以内の調査を認めていませんでしたが、5月に行われた静岡県の専門部会で「科学的な観点からリスク管理ができる」とボーリング調査を認める判断をしています。
モニタリング会議は2024年6月、静岡工区のトンネル工事で発生する土の置き場なども視察しています。