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「中部電力の説明はだいたい納得できるもの」過去の津波の高さは…原子力規制委員会が浜岡原発で現地調査=静岡

中部電力が運営する静岡県御前崎市の浜岡原発では3月25日、原子力規制委員会による現地調査が行われ、過去の津波の高さを知るための地層の堆積物を確認しました。

中部電力の浜岡原子力発電所をめぐっては、停止中の3号機と4号機の再稼働を目指していて、25日は原子力規制委員会などが現地調査に入りました。見て回ったのは、ずらりと並べられたコア。中電によるボーリング調査で出てきた発電所と周辺の地層の一部です。

規制委が地層の中で注目したのは、津波などによって運ばれた可能性のある植物や貝殻。これらは「イベント堆積物」と呼ばれ、原発の敷地やその周辺に、過去どのれくらいの高さの津波が到達したのかを想定するカギとなります。

中電は約6000年前に、おおむね5メートルから10メートルの津波が到達した可能性があると説明。中電が新たに発表した南海トラフ地震によって想定される津波の最大の高さは25.2メートルのため、過去の地震では、それを下回っていたと規制委側に示しました。

<原子力規制委員会 石渡明委員>
「細かな点は多少ありましたが、基本的にはイベント堆積物について、中部電力の説明は、だいたい納得できるものであったと考えています」

現地調査は26日も実施され、原発の敷地周辺の地層などについて確認する予定です。

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