【静岡のたい焼き】究極の羽根つき対決!藤枝・神谷製餡所の「ふわふわ」と、興津のたいやき屋の「パリパリ」。あなたはどっち派?

肌寒い季節に恋しくなる熱々あんこ。製餡業発祥の地・静岡で長年愛される、食感が真逆な「羽根つき」たい焼きの名店


秋の訪れとともに、無性に食べたくなるのが焼きたてのたい焼きです。良質な水に恵まれた静岡県は、古くから「製餡業発祥の地」。そのため、今も自家製あんこにこだわる店が多く存在しています。

今回は、その中でも私が頻繁に訪れる、特に魅力的な2つのたい焼き店を紹介します。藤枝の製餡所が作る「ふんわりしたワッフル羽根」と、興津の老舗が焼き上げる「香ばしいパリパリ羽根」。正反対の食感を持つ静岡の二大たい焼きを、ぜひ食べ比べてみてください。

「ふわふわ」でワッフルみたい!あんこのプロが作るやさしい味


最初に紹介するのは、藤枝の「神谷製餡所」です。あんこ作りのプロが営む工場の一角で販売するのが、この「あんこ屋のたい焼き」。製餡所ならではの絶品粒あんが尻尾までぎっしり詰まっています。

私がここを訪れるのは、その独特の「羽根」の食感に癒やされるからです。5連の型で焼かれ、ハサミで切り分けられることで生まれる大きな長方形の羽根は、まるでワッフルのようにふんわりやわらか。

このやわらかな生地がたい焼き全体をやさしく包み込む姿は、まさにふっくらしたお布団。「あぁ、私もその布団に包まれて寝たい!」と感じる、ほっこりするやさしい食感です。

皮のふわふわ感に負けないのが、さすが製餡所のあんこ。あっさりとしていながらも、小豆本来の豊かな甘さが際立つ粒あんがメタボ級に隅々まで詰められています。

たっぷりのあんが詰まったメタボたい焼きは、変わり種も豊富ですが、私はやはり定番の粒あんが一番好きです。ぜひ、この食べ応えのある一匹を堪能してみてください。

<DATA>
神谷製餡所
住所:藤枝市郡1-1-3
電話: 054-641-1345
営業時間:9:30〜17:00

「パリパリ」音までごちそう!もっちり生地と香ばしいバリの老舗


続いては、静岡市清水区興津にある老舗「伏見たいやき店」(通称:興津のたいやき屋)です。1961(昭和36)年の創業以来、長年愛される伝統の味を守り続けています。

神谷製餡所とは対照的で、こちらの一番の魅力は、大きく張り出した「バリ(羽根)」!たい焼き全体が「パリッパリ」の羽根で包まれています。薄く焼かれた皮と羽根は、噛むたびに「ザクッ」と香ばしい音が響き、食欲を刺激します。まさに音までおいしい、心地よい食感です。

自家製のあんこは、無添加にこだわり、北海道産の小豆を使用しており、甘さが控えめで上品な味わいです。このあんこと、もっちりした生地との絶妙なバランスが、長年愛されてきた素朴で奥深い味わいを生み出しています。香ばしいパリパリの皮と熱々のあんこのコントラストがたまりません。

店内ではたい焼きを焼く様子を見られるほか、ミニたい焼きがのったソフトクリームやかき氷などのメニューも人気です。この地域に根付いた伝統の味をぜひお試しください。

<DATA>
伏見たいやき店(興津のたいやき屋)
住所:静岡市清水区興津中町1903
電話:054-369-2020
営業時間:12:00~17:00(材料が終わり次第終了)

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