「初めて聞きました」人気レストランのシェフも驚いた⁉食品選びの新基準「健康コスパ」って何だ?
物価が高騰する中でも、健康的な食事は維持したい。そんな方は、必見です。お得に効率よく栄養を取り入れる「健康コスパ」が、食品選びの新基準としていま注目されています。
静岡市駿河区にある惣菜が評判の飲食店です。旬の食材などを使っておよそ20種類のメニューを揃えています。
<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
「どれもおいしそうですね。野菜がたくさんありますが、栄養面も考えているんですか?」
<CoCoOiDE 金子喬平オーナーシェフ>
「アスリートの食事提供をするようになって選手と話しながら意識するようになりました。野菜を多めに使おうと思っているんですが、調味料とかでも栄養面を考えています。例えば砂糖だと、きび砂糖を使ってミネラル多め(の料理)にしています」
<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
「それ健康コスパが高いということなんですが、意識されていますか?」
<CoCoOiDE 金子喬平オーナーシェフ>
「いや、初めて聞きました」
費用対効果=コストパフォーマンスを指す「コスパ」。いま「健康」にも「コスパ」を取り入れる動きがあるんです。
<管理栄養士 浅野まみこさん>
「健康コスパは健康に特化した指標で、その食品にどのくらいの栄養素が含まれているか、自分の身体にとって得られる価値やメリットがどちらが高いか、そんな視点で見る指標」
あらゆる食品が値上がりするいま、消費者は健康面を意識して食材を選んでいるのでしょうか。
<買い物客>
「うちは大家族なので、できるだけ安いものを選ぶようにしてしまっている」
「できたら、外国のものと日本のものがあったら、日本のものを選ぶとか」
「値上がりしたけど、野菜も摂れるように心がけている。子どもは野菜食べたくないって言ってるけど食べて欲しい」
女性トレンド総合研究所の調査によると、「今よりもお金をかけたい」項目の上位に「食」「健康」がランクイン。また、「食事・食品を購入する際の重要なポイントは」という問いでは、「価格が安く、節約ができる」が78.2%「栄養バランスがいい」が77.4%と健康志向は高いことがわかります。
では、健康コスパが高い食材とはなんでしょうか。
<管理栄養士 浅野まみこさん>
「豆腐だと絹ごしと木綿があって、木綿の方がたんぱく質やカルシウムの栄養価は高い。木綿を選んだ方が健康コスパが高い」
さば缶とツナ缶の場合はどうでしょうか。
<管理栄養士 浅野まみこさん>
「カロリーはさば缶の方が高いが、カルシウムで比較すると、さば缶が260mgに対してツナ缶は6mg。すごく大きな差が出る。代謝に必要なビタミンB1もさば缶の方が2倍、骨を作ったり免疫機能に関与するビタミンDはさば缶は6倍多い」
健康コスパが高いものとして、木綿豆腐を例に挙げました。木綿豆腐は、たんぱく質やカルシウムが多い一方で、絹ごし豆腐はカロリーが低くカリウムが多いんです。食品の特徴や、ご自身の体にとって、どの栄養素が必要かを考えて食品を選ぶことで健康コスパにつながります。
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