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ジュビロ磐田、練習試合で中央大に0−3完敗…横内監督「ボコボコだった」金子「プロとしてあり得ない」

J1磐田の横内監督「ポジションをプレゼントしようとは思っていない」

高畑奎汰選手(中央手前)


ジュビロ磐田は3月10日、中央大と練習試合(45分2本)を行い、0−3で完敗しました。前日の柏レイソル戦に出場していない控え組中心で臨んだ磐田は前半に2点を失うと、後半にも失点。フル出場した金子翔太選手は「0−3での負けはプロとしてあり得ない。非常に重く受け止めている」と話しました。

古川陽介選手(右)


磐田は前半21分、相手のクロスをGK三浦龍輝選手がはじき出せずに先制されました。さらに30分にはサイドを崩されて2失点目。後半に入っても思うように攻撃を組み立てられず、22分に再びサイドから攻め込まれ3点目を奪われました。

攻撃では1トップに入ってフル出場したウェベルトン選手が果敢にゴールを狙いましたが、得点を奪えませんでした。

ウェベルトン選手(右)

金子翔太選手の話(2列目でフル出場)

チームとしてみんなアピールしないといけない立場だった。きのうの敗戦もあって当然モチベーションも高かった。中央大は技術もうまさもあったが、結果的に0−3で負けたのはプロとしてはありえない。非常に重く受け止めている。

自分がトップチームの試合で感じていることをプレーの中で表現しようとした。うまくいかないことだけではなかったが、まだまだやることはある。

コンディションが上がってきてプレシーズンは状態が良かったが、イレギュラーな形でコンディションを落としたことがあった。公式戦から離れて悔しい思いもある。この状況をなんとか打破して、ポジションを奪い返さないといけない。

石田雅俊選手の話(後半開始から2列目で出場)

原因が何か分析しないといけないが、動けなくなっている。体重が増えているのか、メンタル的なのかは分からないが。そういう意味できょうは全然動かずびっくりした。

(昨年まで韓国Kリーグで)試合に出られない期間はあまりなかった。3試合連続でベンチ外もあまり経験がない中で、メンタル的な影響があるのか、コンディションづくりが慣れていないのか。

ビルドアップでつっかかっていた。チームとして方向性を持たないと。自分はアピールしないといけない立場。練習試合に対する気持ちの持っていき方を考え直したい。

横内昭展監督の話

ボコボコでしたね。完敗ですね、本当に。チームとして戦えなかった。個人個人の温度差がちょっとあった。

ただもっと出せる選手もいた。選手の中でも温度差があって、それがあったがゆえにチームがバラバラになるという局面が多かったという感じはする。

個人、個人で戦わないといけないが、そのベースはチームという認識が薄れていた。連戦になればけが人、累積警告が出てくるが、週に1度のサイクルだと、普段の練習や練習試合が大事になる。

昨年から言っているが、(ポジションを)プレゼントしようと思っていない。成長は促したいし、してもらいたい。本人の「これを見てくれ」というものをみんな持っているが、それをピッチで表現できなければ僕は使うつもりもない。そこに僕は妥協しない。チャンスはそういうところにある。

普段の練習でも練習中に主力がけがをすることもある。その時にぱっと入るのは、誰か。トレーニングの印象が残ってそういうことになることもある。そういう意味で大学生にこんな完敗してもう一回考えさせられる。

藤原健介選手(左)

シズサカ シズサカ

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