みなさん、こんにちは!編集局紙面編集部の遠藤竜哉です。
3月10日、静岡市清水文化会館マリナートで、注目の演奏会が開催されます。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団(通称・かなフィル)による、チェコの作曲家スメタナの連作交響詩「わが祖国」全曲。全6曲のうち第2曲が、あの交響詩「モルダウ」です。6曲全てが一挙に披露されることは全国でもそう多くありません。プロオーケストラの生演奏を県内で聴ける、またとないチャンスです。
今回はこの演奏会のS席1枚4500円のペア招待券を「@S+」アプリ会員に抽選でプレゼントするお知らせがあります!
どうぞ記事を最後まで読んでくださいね。

スメタナって、もしかしたら少しマイナーな作曲家かもしれませんね。でも、スメタナはドヴォルザークと並び、いや、ドヴォルザーク以上にチェコを代表する大作曲家であり、チェコの民族独立をテーマにした代表作「わが祖国」は今も、全世界から愛されている名作です。
「連作交響詩」ってなに?
さて「連作」という意味はなんでしょう??交響詩というのは通常、何らかのテーマに即した自由な形式の管弦楽曲で、演奏時間にして15分前後が一般的。1曲で独立した楽曲になっていますが、スメタナの「わが祖国」はチェコの土地や伝説、自然に関連する6曲の交響詩がひとまとまり(連作)になっています。
構成としては、こんな感じです。
第1曲…交響詩「ヴィシェフラド(高い城)」
第2曲…交響詩「モルダウ」
第3曲…交響詩「シャールカ」
第4曲…交響詩「ボヘミアの森と草原から」
第5曲…交響詩「ターボル」
第3曲…交響詩「ブラニーク」
チェコの首都プラハに行くと、モルダウ川を見下ろす「ヴィシェフラド」という丘があり、そこにはドヴォルザークやスメタナのお墓があります。「モルダウ」は音楽の教科書にも出てくる大変有名な曲ですね。シャールカは伝説上の女兵士の物語。「ボヘミアの森と草原から」ではチェコの自然が描かれています。「ターボル」は15世紀の宗教戦争(フス戦争)でフス教徒が拠点とした町の名前です。「ブラニーク」はフス教徒が立てこもった山です。
日本人なのに魂が熱くなる
私は「わが祖国」って少し不思議な作品だなと思います。というのも、もちろんわれわれ日本人はチェコ民族ではありませんし、チェコの風物に親近感を抱くきっかけもあまり多いとは言えないと思います。
でも、音楽って、不思議です。
「モルダウ」が音楽の教科書で長く扱われていることからも分かるように、なぜか「わが祖国」は人種や民族を超えて聴く人の心に深く刺さります(と…思います)。
例えば、アイルランド民謡の「ダニー・ボーイ」を聴くと、日本人のわれわれでもどこか懐かしいような気持ちになるなんてことがあるわけですが、この「わが祖国」にも似たようなところがあるようなんですね。
「モルダウ」の魅力を改めて味わう機会
特に私は「ヴィシェフラド」と「モルダウ」、それから最後の「ブラニーク」が大好きです。「ヴィシェフラド」は、チェコの栄枯盛衰を語る、吟遊詩人を思わせるようなハープから始まりますが、この魅力的なメロディーが「モルダウ」の最後の場面でオーケストラの強奏となって再び現れます。本当に感動します。「モルダウ」では、一滴の水が湧き出す瞬間から、次第に川となり、村の婚礼の踊りを見届けながら、下流へと流れていく様子が描かれます。モルダウにおけるヴィシェフラドのメロディーの再現は、下流でモルダウ川がヴィシェフラドの丘を通り過ぎる様子を示すとともに、川が丘に向かって挨拶しているようにも思えます。
この部分だけでも、音楽の意味を理解しながら聴くと鳥肌が立ちますよ‼
神奈川フィルによるまたとない機会。ぜひ生演奏を

神奈川フィル(©️藤本史昭)
前段でも書きましたが、県内で「わが祖国」全曲を聴けるチャンスなんて、滅多にありません。というか、二度とないかもしれません…。
少しでもご興味ある方は、コンサート情報に触れてみてください。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団>>>
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