自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐり、宮沢博行 衆議院議員が明らかにした140万円の裏金は、コロナ禍で派閥からのノルマが下がったことによって生じた“差額”だったことが分かりました。
政治資金パーティー収入の裏金疑惑をめぐる問題で、自民党・安倍派の宮沢博行 衆議院議員は2020年からの3年間で140万円分の裏金を作ったことを認めた上で、派閥の指示だったことを明らかにし、注目を集めました。
その宮沢議員が「3年140万円のキックバック(裏金)」が生じた理由について詳細を明らかにしました。
まず、関係者への取材から明らかになったのは、宮沢議員のパーティー券の販売ノルマ。派閥から課せられたノルマは、2019年は60枚。しかし、2020年から2022年の3年間はコロナ禍を理由に、ノルマが30枚に下がったという事です。
SBSの取材に対して宮沢議員は「自分の場合は、コロナ禍もパーティー券がそれ以前と同じように売れた。結果的にそれが140万円のキックバック(裏金)になった」と話しました。
宮沢議員によると、販売したパーティー券は1枚・約2万円。30枚分の“差額”があったとすれば、コロナ禍はそれ以前に比べると、年間60万円程度の“プラス”が生じていた計算になります。
同じく安倍派の座長をつとめる塩谷立 衆議院議員は裏金疑惑について明言を避けたままです。