ハクチョウがルート変更? 長かった夏の影響で普段の越冬のルートが若干狂ったか 専門家「餌や環境に変化」

2023年の猛暑は、渡り鳥にも影響を及ぼしています。

浜松市中区の馬込川に集まる11羽の白い鳥たち。11月21日に撮影された写真ですが後日、改めて取材に行ってみると…

<伊部桜輔カメラマン>
「水面に白い鳥が2羽いますね」

この白い鳥、静岡県西部では、めったに見ることはないオオハクチョウです。

<日本野鳥の会遠江 笹竹伸彦さん>
「11羽というたくさんの数が浜松に来たっていうことは大変珍しい」

では、なぜオオハクチョウは、浜松に来ているのか。長年、鳥の生態を研究してきた笹竹さんは、次のように推察します。

<日本野鳥の会遠江 笹竹伸彦さん>
「もしかしたら今年、夏が非常に長かったということもあったりして普段の越冬のためのルートが若干狂ったということも考えられる」

笹竹さんの説明では、例年、シベリア地方から東北地方あたりを目指す渡り鳥のオオハクチョウですが、長引く暑さで餌や環境に変化が生じ、経由地が浜松まで南下したのではないかということです。

2023年の冬は暖冬とみられます。気候変動は、これからも様々な影響を及ぼしそうです。

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