プロ野球の日本シリーズは阪神タイガースの38年ぶりの日本一で幕を閉じました。静岡県出身の選手が活躍、存在感をみせた日本シリーズとなりました。
「タイガースのピッチャー、桐敷に代わりまして」
11月5日に行われた日本シリーズ第7戦、9回ツーアウト、リードする阪神のマウンドに上がったのは、清水東高校出身の岩崎優投手。阪神のストッパーとして、今シーズンはセーブ王を獲得し、リーグ優勝に貢献。日本一の瞬間も託されました。
最後のバッターをレフトフライに打ち取り、静岡県内で腕を磨いた左腕が悲願の胴上げ投手となりました。
岩崎投手が歓喜の輪の中で、掲げていたのが背番号24のユニフォーム。岩崎投手と同期入団で2023年7月に脳腫瘍のため、28歳の若さでこの世を去った横田慎太郎さんのものです。
横田さんは将来を期待されていましたが、2017年に脳腫瘍が見つかり、野球人生最後のプレーは、病気の影響でボールがほとんど見えないにも関わらず、捕殺した「奇跡のバックホーム」として語り継がれています。
岩崎投手は、亡きチームメートとともに見事に、日本一の栄光をつかみ取りました。

また、オリックス・バファローズでは、駿河総合高校出身の紅林弘太郎内野手が左手のけがを押して躍動。第6戦でホームランを放つなど、7試合で打率4割と気を吐き、敢闘賞に選ばれました。