浜松市の「遠州軍」と長野県飯田市の「信州軍」が互いの領土をかけて戦う「峠の国盗り綱引き合戦」が、コロナ禍を超えて、4年ぶりに10月22日、静岡県と長野県の県境にある兵越峠で行われました。

<遠州軍大将役 中野祐介浜松市長>
「いざ戦わん!エイエイオー!」
<信州軍大将役 佐藤健飯田市長>
「いざ勝負!エイエイオー!」

今回で33回目を迎えた「峠の国盗り綱引き合戦」。ルールは3回勝負の綱引きに勝った方が1m“国境”を広げるというもので、これまでの戦績は遠州軍15勝に対し、信州軍17勝です。
直近2連勝中の遠州軍は、さらに国境を戻そうと必死に綱を引きますが…、1戦目、2戦目ともに引き分け。
<見に来た人>
「すごい盛り上がっていますね。静かな山なのに、ここだけ騒がしくて。すごく均衡しているので、どっちが勝つのかわからなくて楽しみですね」
そして、運命の3戦目、終盤まで互角の戦いでしたが、最後は信州軍に軍配が上がりました。
<信州軍大将役 佐藤健飯田市長>
「壮絶な勝負だったので、本当に信州が勝ってよかったなと」
<遠州軍大将役 中野祐介浜松市長>
「ほんのわずかな差で負けてしまいましたけれども、この負けは来年の勝ちに必ずつながると思っています」

この勝負で、遠州軍はさらに1m、信州軍に領地を譲り渡すことに。遠州軍は悔いの残る結果になりましたが、この境の移動は実際の地図などに反映されるわけではないということです。