エース野本心菜が1得点1アシスト
創設2年目のSATOなでしこU-15が1,2年生主体ながら、危なげない戦いで頂点に立った。風下の前半は押し込まれる時間が続いたが、東海大翔洋中の巧みなドリブルに落ち着いて対応。風上に立った後半、一気に流れを引き寄せた。
先制点が生まれたのは後半27分。県トレセンに名を連ねるエース野本心菜が最終ラインの裏に抜け出し、GKと1対1に。相手の動きを見極めて冷静にゴールに流し込んだ。終了間際には、野本のスルーパスを受けたMF持永美紘が試合を決める2点目。イレブンの歓喜の輪が広がった。
チームは浜松市を拠点にする「浜松佐藤スポーツクラブ」を母体に2年前に創設された。市内の小中学生約50人が将来のなでしこジャパン入りを目指して活動する。鈴木陵介監督が選手に求めるのは高い技術。スキルアップを徹底させ、「なでしこらしく、しっかりボールをつなぐスタイル」を目指している。
野本は「優勝できてうれしかった。優勝すれば東海大会の組み合わせが楽になるので、良かった」と喜び、東海トレセン経験もあるGK山中実栞は「東海大会に向けて、強いチームに対処できるような練習をしていきたい」と力を込めた。一気に東海を突破し、夢の全国舞台に乗り込む構えだ。