LIFEライフ

SBSラジオ IPPO

お正月以外もお餅を食べよう

今回は「お正月以外もお餅を食べよう」というテーマで全国餅工業協同組合の渡邉克良さんにSBSアナウンサー近江由佳がお話をうかがいました。
※1月18日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。

年間の消費量

近江:お餅の年間の消費量を教えてください。

渡邉:総務省の家計調査によると、2021(令和3)年度の全国1世帯当たりのお餅の購入数量は、年間で2,125gとなっています。調査52都市の中で静岡県内の都市は、静岡市が2,244gの20位、浜松市が1,819gの34位です。全国トップは岐阜市の4,234gなんです。なぜ岐阜市が多いのか市役所などに伺いましたが不明でした。

近江:1年を通じてお餅の購入や消費が増える時期はもちろん冬ですよね。

渡邉:同じく家計調査によるとお正月にお餅を食べる人が多いということもあり、1世帯当たりの月別購入量は、12月が1,028gと年間の約48%を占めています。1月は約9%なので、12月に多く購入していることがわかります。

お餅を正月に食べるワケ

近江:お餅は正月の食べ物というイメージがついていますが、どうしてそうなったのですか。

渡邉:古くから日本人はお餅をハレの日、お祝いや行事、季節によって食べていました。現在、食文化が多様化し、お餅以外のごちそうを食べるようになりました。しかし”一年の計は元旦にあり”と言われているように、鏡餅をお供えしたり、雑煮を食べたりという文化は正月に残っています。だからこそそう感じる人が多いのだと思います。

ちなみに、昔は鏡餅を小さく割って正月に年魂として家族に配っており、それがお年玉の始まりだと言われています。

近江:それがいつしかお金になっていったんですね。

現在、お餅は季節関係なく1年中、手に入りますよね。

渡邉:全国餅工業協同組合の加盟企業が作っている包装餅は、企業努力によって常温でも長いものは2年の消費期限のものもあるくらい長期保存ができます。スーパーマーケットでは、通年で販売しています。メーカーも正月以外にも食べてもらえるように工夫しており、スティック状のものや、しゃぶしゃぶ用に薄くスライスしたもの、カップラーメンにそのまま入れてもいいものなど、いろいろなお餅を作っています。

ちなみに全国餅工業協同組合の加盟17社の2021(令和3)年度の包装餅の生産量は、年間で65,600tでした。

食べるメリット

近江:お餅の栄養価について教えてください。

渡邉:炭水化物が豊富に含まれており、お餅とご飯の100g当たりの栄養価を比較したところお餅の方が約35%ほど炭水化物が多く含まれています。マラソンやトライアスロンのように持久力を要する競技は、糖質の摂り方が勝敗の鍵を握るのでお餅を食べる人が多いです。

近江:お餅をPRするためにインスタグラムもやっているんですよね。

渡邉:「100%お餅ミュージアム(@omochi100.jp)」という公式インスタグラムアカウントを開設しています。コロナ禍で直接皆さんにPRする機会がなくなってしまったので、2021(令和3)年12月に開設し、正月以外もお餅を食べてもらおうと包装餅を使ったアレンジレシピを紹介しています。またお餅の調理のしやすさを生かした今までの調理方法に限らないオリジナルレシピ、お餅の美味しい食べ方やお餅の情報を発信しています。

近江:おすすめの調理方法をぜひ教えてください。

渡邉:水を少し入れた耐熱皿に包装から出したお餅をのせ、2分程度電子レンジで温めるとつきたてのように柔らかくなります。そこにきなこや黒蜜をかけて食べてみてください。私はこれを休みの日のおやつ代わりにして食べています。インスタグラムにも簡単なレシピがたくさん載っているので、ぜひチェックして作ってみてください。

近江:うわ〜美味しそう。食べたくなっちゃいますね。渡邉さん今日はありがとうございました。

SBSラジオIPPO(月~金曜:朝7:00~9:00)忙しい朝を迎えているアナタに最新ニュースはもちろん、今さら人には聞けない情報をコンパクトに紹介!今日の自分をちょっとだけアップデート!番組公式サイトX(旧Twitter)もぜひチェックを!
radikoでSBSラジオを聴く>

あなたにおすすめの記事

RANKING