人が集いにぎわうまち『両替町』
1. 両替町通り。両替町2丁目発展会では、安全・安心のまちを育てようと、両替町通りの環境整備を推進している。2. 花魁道中。3. 2024年秋に行われたクラブ嬢による華やかなファッションショー。(主催:Hosiwa art Concel アルデバラン静岡)
静岡市随一の歓楽街である『両替町』。言わずと知れた夜のまちとして、週末になると大勢の人々でにぎわっている。そんな両替町でまちをあげて行われるイベントがあるのをご存じだろうか。2014年より両替町2丁目発展会が中心となり、年に3回、季節は春・夏・秋ごろ、週末の夜に両替町通りを歩行者天国にし、いろいろなイベントを行っている。これまで、花魁道中やハロウィンイベントなど様々な催しが行われてきた。コロナ禍で一時は開催を見送った年もあったが、2022年秋から復活し、2024年の現在まで続いている。
この恒例行事が始まったきっかけは2013年。国の方針で繁華街に防犯カメラを設置する取り組みがあり、ここ両替町にも声がかかった。実際にその年に防犯カメラが設置されることはなかったものの、この一件が〝今後のまちの有り方をどうしていくか〟を考えるきっかけとなった。当時から週末になると人がごった返し、道路までなだれ込んでくることが課題であった。「歓楽街としてこれまで通りにぎやかなまちでいたい」、しかし「人々の安全も確保したい」。この2つの想いから、まちのメインストリートである『両替町通り』を歩行者天国にし、イベントを開催するという両替町の恒例行事が始まったのだった。2024年の春と夏にはストリートジャズ、秋にはファッションショーを開催し、どちらも大盛況で幕を閉じた。
2024年の春と夏に開催されたジャズイベント『ストリートジャズ静岡in両替町』。土日に青葉通りで行われるイベントに合わせ、金曜日の夜に開催。両替町通りと玄南通りが交わる交差点の一角にトラックを設置。荷台をステージにして、様々なアーティストが演奏を披露した
両替町のまちづくりの主軸となっている両替町2丁目発展会は、「『まちの活性化』と『歩いている人の安全性の確保』の面から、両替町通りの歩行者天国化を進めて行きたい」と話す。現状では近隣店舗も含めて賛否両論あるそうだが、より良いまちになることを目指し、今後も議論を重ねていくということだ。





































































