・「家康はどこに眠るか」というテーマを冒頭から最後まで何度か確認しており、視聴者の焦点がぼけない構成はよかった。
・4つの謎を明快なチャート、文字画面と効果音でメリハリをつけていて、視聴者が一緒に段階を追いながら謎解きをしている感覚になれた。
・ゆっくりと丁寧に解説されていて、歴史に詳しくない視聴者も一つ一つ理解しながら見ることができる番組だった。
・案内役の別所哲也氏は、落ち着いて安定感があり、番組にふさわしかった。
・映像がとてもきれいで色彩も豊かだった。ドローンの映像も効果的で、視聴後に旅行番組より旅行に行きたくなる番組だった。
・英雄の最後や墓所をめぐる歴史ミステリーは、実は定番だが、静岡人にとって身近な久能山と家康公が主人公という素材の良さが生きた。
・静岡市は歴史的な材料が豊富で、恵まれた地域であると誇りを感じた。
・内容が難しいというのが率直な感想だ。
・歴史に詳しいレポーターがバトンリレーするように謎解きをする演出にすれば、より良かったのではないか。
・家紋のアニメーションが、番組題字や内容の重厚感からすると少し軽すぎたのはないか。
・日光東照宮側が見たら怒らないか、という内容だが、この程度にして論争を仕掛けないのが静岡らしくてよろしい。地方局の制作番組は、そもそも地方エゴでよい。その地方の歴史解釈を堂々と主張すればよい。
・歴史へのリスペクトは、そのまま謎を次世代へ引き継ぐことではないか。久能山の謎も、主張したまま残しておこうという今回の姿勢が好ましい。
・小学生が家康公の言葉を暗唱し、生き方を学ぶ活動を紹介していたが、非常に良いことだ。郷土への愛着を深めることができ、良い歴史教育になる。
・家康公の言葉を小学生が暗唱する場面は、番組の奥行きを深める役割があった。家康公の存在が、今の時代に生かされている証にもなっている。
・改めて久能山東照宮が偉大で神聖な場所であるかを再確認した。ぜひ、全国ネットで放送し、より多くの視聴者に知ってもらいたい。
・ぜひ、この番組を全国・世界に発信し、コロナウイルスが収束したら、久能山東照宮に観光客が訪れる起爆剤にしてほしい。
・論理の進め方も納得でき、充実していた。従来の歴史認識を覆す事実を、家康公の遺言や古文書、状況証拠によって明らかにした画期的でセンセーショナルな番組だ。