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番組審議会だより > 2020

第606回番組審議会(2020年5月15日)

●開催年月日 令和2年5月15日(金)
●開催場所

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、書面開催とした。

●出席者

委  員(敬称略)

中井 弘和 委員長

種本 祐子 副委員長

久米 行子

栗原 績

田中 尚弘

鈴木 智子

江﨑 和明

星野 明宏

清川 公一

福留 斎

(※いずれも書面による参加)

審議議題

〇テレビ番組 「余ハ此処ニ居ル 家康公墓所の謎」     

放送 20191229日(日)10001055

番組概要

東照宮の総本社的な存在である久能山東照宮ですが、世界遺産・日光東照宮に比べ、その影は薄いと言わざるを得ません。それは何故なのでしょうか。

要因の一つは、家康公の亡骸が、久能山東照宮から日光東照宮へ改葬されたという通説が歴史的な事実となっているからです。戦国の世を終わらせ、平和の実現に力を注いだ家康公の生涯は、この駿府で完結しました。日本、そして静岡が誇る家康公は、いま、どこに眠り、どこでこの日本を見守っているのか?

日光説、久能説を唱える専門家の意見、その主張の背景となる歴史資料を検証し、家康公が今どこに眠っているのか突き止めます。そして、『死後も”日本の守護神”として平和を願う家康公』が、今を生きる私たちに込めたメッセージを探ります。

●委員の意見

・「家康はどこに眠るか」というテーマを冒頭から最後まで何度か確認しており、視聴者の焦点がぼけない構成はよかった。

・4つの謎を明快なチャート、文字画面と効果音でメリハリをつけていて、視聴者が一緒に段階を追いながら謎解きをしている感覚になれた。

・ゆっくりと丁寧に解説されていて、歴史に詳しくない視聴者も一つ一つ理解しながら見ることができる番組だった。

・案内役の別所哲也氏は、落ち着いて安定感があり、番組にふさわしかった。

・映像がとてもきれいで色彩も豊かだった。ドローンの映像も効果的で、視聴後に旅行番組より旅行に行きたくなる番組だった。

・英雄の最後や墓所をめぐる歴史ミステリーは、実は定番だが、静岡人にとって身近な久能山と家康公が主人公という素材の良さが生きた。

・静岡市は歴史的な材料が豊富で、恵まれた地域であると誇りを感じた。

・内容が難しいというのが率直な感想だ。

・歴史に詳しいレポーターがバトンリレーするように謎解きをする演出にすれば、より良かったのではないか。

・家紋のアニメーションが、番組題字や内容の重厚感からすると少し軽すぎたのはないか。

・日光東照宮側が見たら怒らないか、という内容だが、この程度にして論争を仕掛けないのが静岡らしくてよろしい。地方局の制作番組は、そもそも地方エゴでよい。その地方の歴史解釈を堂々と主張すればよい。

・歴史へのリスペクトは、そのまま謎を次世代へ引き継ぐことではないか。久能山の謎も、主張したまま残しておこうという今回の姿勢が好ましい。

・小学生が家康公の言葉を暗唱し、生き方を学ぶ活動を紹介していたが、非常に良いことだ。郷土への愛着を深めることができ、良い歴史教育になる。

・家康公の言葉を小学生が暗唱する場面は、番組の奥行きを深める役割があった。家康公の存在が、今の時代に生かされている証にもなっている。

・改めて久能山東照宮が偉大で神聖な場所であるかを再確認した。ぜひ、全国ネットで放送し、より多くの視聴者に知ってもらいたい。

・ぜひ、この番組を全国・世界に発信し、コロナウイルスが収束したら、久能山東照宮に観光客が訪れる起爆剤にしてほしい。

・論理の進め方も納得でき、充実していた。従来の歴史認識を覆す事実を、家康公の遺言や古文書、状況証拠によって明らかにした画期的でセンセーショナルな番組だ。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

令和2年4月1日~4月30日 総件数842件

(1)ORANGE【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 74件

(2)Soleいいね!【TV・自社編成】

・・・・・・・・・ 67件
(3)JIN−仁−レジェンド【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 63件

(4)鉄崎幹人のWASABI【R・自社制作】

・・・・・・・・・ 46件
(5)テレフォン人生相談【R・自社制作】 ・・・・・・・・・  35件

○テレビ番組 「Soleいいね!」(月~木)9551050(金)9551120放送 

・緊急事態宣言が発令されている今、食べ物の店を紹介するのは違うと思う。店を応援する気持ちはわかるが、テレビの役割として今放送するべきではない。飲食店を紹介したら、すぐにでも行ってしまう人が出てくる。(50代 女性)