MF山田の決勝弾でジュビロ磐田連勝 J2リーグ第27節
J2リーグは18日、各地で第27節の残り6試合が行われ、磐田は金沢を1―0で下した。
(2)石川西部(磐田2勝)▽観衆6928人
磐田9勝10分け8敗(37) 1(0―0 1―0)0 金沢10勝8分け9敗(38)
▽得点者【磐】山田(2)
【評】磐田が金沢の堅い守りを終盤にこじ開けた。
前半、ともに決定機は少なく、37分の松本の右クロスに飛び込んだルキアンのシュートは外れた。
後半9分、磐田のCKの跳ね返りから金沢の速攻を受けたが、GKの八田が1対1を阻止した。14分、三木の決定的なシュートはGKに阻止されたが、35分に山田のゴールで先制。40分は金沢のCKからフリーでシュートを打たれたが、八田が止めた。
■3戦連続無失点
磐田は我慢比べを制した。元日本代表MF遠藤、MF大森を下げた直後の後半35分、DF小川大の右クロスをFW小川航がシュートし、相手GKがはじいたボールをMF山田が仕留めた。3試合連続無失点で切り抜け、8月以来となる2度目の連勝をつかみ取った。
鈴木監督は「なかなかテンポが上がらず、このままでは点が入らず終わってしまう」と思い切って攻撃の要の2人を下げ、攻撃のリズムに変化を加えた。得点に絡んだ小川大と小川航は後半17分に投入された。65歳の老将の采配が光った。鈴木監督の下で2002年の両ステージ優勝に貢献した金沢の柳下監督は「もったいない。(磐田は)速さがなかった分、怖いとは思わなかった。残念」と悔しさをあらわにした。
前回8月23日の対戦は磐田が6―0で大勝したが、今回は苦しんだ。後半9分、磐田のCKの跳ね返りからの速攻でピンチを招くなど危ない場面も目立ったが、磐田の守備意識の高さが金沢を上回った。
古巣との対戦になったDF山本義は「11人がハードワークし、1人かわされてもカバーに行ける。遠藤さんが入ってボールを落ち着いて回せることも大きい」と振り返る。守備力の向上で巻き返しへの手応えをつかんだ。
■山田手応え 13試合ぶりゴール
MF山田が前回の金沢戦以来、13試合ぶりにゴールを決めた。この日はMF大森がトップ下の位置にいる時間帯が目立ったが、大森と交代したDF船木が左サイドに入り、山田が真ん中に移った直後に得点が生まれた。「シュートチャンスは毎試合、増えている。点を取りたかったし、狙えるポジションで起用してもらっているので、今後もしっかり決めていきたい」と話した。