あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : レシピ

長ネギとソーセージのブレゼ 旬の長ネギ うまみを凝縮【ワインと楽しむこの一皿】

 緑の葉の部分を食べる「葉ネギ(青ネギ)」に対し、白い根の部分を食べる「長ネギ(白ネギ、根深ネギ)」。冬場に甘みが増しておいしくなり、鍋物の具や薬味として欠かせない食材だが、いつも脇役になりがち。長ネギ主役のレシピを考えてみた。
長ネギとソーセージのブレゼ
 レシピ名の「ブレゼ」は、フランス料理の調理法で「蒸し煮」の意味。長ネギをフライパンで焼き付けてからふたをして密閉し、少量の水分で蒸し焼きにした。本来は鋳物の鍋などを使い、鍋ごとオーブンに入れて加熱する方法が一般的。
 この調理法は、素材が軟らかくなり、うまみがしっかり引き出される。長ネギの代わりに、やはり冬場においしい白菜やキャベツを使ってもいい。合わせる肉類も豚バラ肉やハム、鶏胸肉のほか、白身の魚でも。
 二皿目はバレンタインに合わせて、チョコレートのお菓子にした。クリームチーズとチョコレート、生クリームを同割合で混ぜ、冷やして固めるだけ。生チョコレートのような柔らかい食感になる。
 「テリーヌ」とは陶製やほうろう製の四角い型のことで、これに肉や野菜などを詰めて固めた料理を指す。もともとは精肉後の切れ端を無駄にしないためのフランスの“おふくろの味”だが、現代のテリーヌはバラエティーに富む。
 切る時は、包丁を熱湯で温めるときれいに切れる。フルーツや粉糖で飾ると本格的なデザートになる。
 (山田高久・ワイン食堂「シャンティ」店主、静岡市)
長ネギとソーセージのブレゼ レシピ  <材料=2、3人分>
 長ネギ3本、ベーコン150グラム、ソーセージ6本、水200ミリリットル、白ワイン100ミリリットル
 <作り方>
 ①長ネギは5センチの長さに切る
 ②フライパンにサラダ油少々をひき、強火にかける。長ネギを入れ、できるだけ動かさずに焼き色が付くまで焼く
 ③❷に適当に切ったベーコンとソーセージ、水、白ワインを入れる
 ④煮立ったら中火にし、ふたをして5~10分煮る。途中、水が減りすぎたら足す
 ⑤長ネギが柔らかくなったら、塩で味を調えて完成
差が出るポイント 差が出るポイント  長ネギは、油を少なめにし、強火でしっかり焼き色を付けると香ばしい風味が出る。焼いた後、少なめの水でうまみを凝縮させるように蒸す。水分が飛ばないよう必ずふたをする。
おすすめは白 合わせるワイン  山梨県産甲州種100%のワインの新酒を。写真は昨年のG7広島サミットにワインを供した白百合醸造の1本。果実味豊かで和食に合い、焼きネギにぴったり。
もう一皿 生チョコ風テリーヌ 生チョコ風テリーヌ  <材料=作りやすい分量>
 クリームチーズ200グラム、製菓用チョコレート200グラム、生クリーム200ミリリットル
 <作り方>
 ①パウンドケーキ型(18センチ)にクッキングシートを切って敷いておく
 ②耐熱性のボウルにクリームチーズを入れて湯せんにかけ、へらなどで混ぜて軟らかくする
 ③❷にチョコレートを加えて混ぜる
 ④❸に生クリームを加え、全体が滑らかになるまで混ぜる
 ⑤パウンドケーキ型に❹を流し込む
 ⑥粗熱が取れたら冷蔵庫で一晩冷やして完成

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

レシピの記事一覧

他の追っかけを読む